以前バイトしていたコンビニで一緒に働いていた丁度一回り年下の青年。

シフトがほぼ一緒だったので仲良くしていました(^^)


良く分からないPC関係は彼に頼りっきり。

私はオヤツやジュースを貢ぐ。

そんな年の差凸凹コンビ(^^)




そんな彼が接客をして、お客様を見送ってからボソッと言ったんです。

「おめでとうなんだ…」と。


お客様は可愛い男の子を連れた妊婦さんでした。

常連のお客様で「おめでとうございます。楽しみですね」と会話した私に彼がつぶやいたんです。


「おめでとうでしょう?」と言うと


「俺は子供は可愛いけど、自分の子供は欲しいとは思わない。めでたいとも思わない。親になってる人は凄い自信家か、本能に負けた人。」と。


勉強も運動もデキた方じゃない

アトピーでめちゃくちゃ辛くて

家族だって、、、と語る彼。


コンビニでバイトしながら好きな事をして暮らしてる、そんな自分の遺伝子を残したく無いと。



「考えすぎだよ。我が子は可愛いよ」なんて薄っぺらい言葉をかける事はできませんでした。


私は「そっかー」とあったかいココアを奢りました。



彼の不安と言うか、思いと言うか…

似た感情を持ったことがあります。


必死に不妊治療していた時には考える事はなかったけれど、一歩引いた時に

「こんなに必死に不妊治療をしているけれど、、、

私達夫婦の元に産まれてくる子は幸せだろうか?」と。

それは子供ができなかった自分達への言い訳だったのかも知れませんが。


平凡な私達夫婦、取り立てて秀でたところもない。

平均的な暮らし。

そんな私達のもとに産まれた子は幸せなんだろうか。

たくさんの愛情を与えても愛情では埋められない物がある事も知っているのに…。


そんな私が抱いた不安を彼は早くに感じていたんですね。

彼の環境や生い立ちからなのかは変わらないけれど。

「そっかー」としか言えなかったあの時の私。



年月を経た今、彼は1人です。

今は考え方も思いも変わっているかも知れません。


でも、もし同じ言葉を聞いたら、私はどう返す事ができるでしょう。

どんな言葉を彼に伝えられるかな。


やっぱり

「そっかー」とブラックコーヒーを奢るだけかな。