義母の叔母が認知症を発症してから施設にお世話になっています。
大叔母は独身。
田舎でお墓、仏壇を守りながら生きてきた人です。
新婚時代、割と近くに暮らしていた私達。
私は1人でお邪魔してお野菜やお味噌を頂いたり、お昼を一緒に食べたりしていました。
若い私達が出来ることなんて、たかがしてれていて
手編みのベストや手作りのバッグや割烹着を喜んで使ってくださいました。
気が合った大叔母との時間は楽しかったものです。
家を建てたと言ったら遠いのに新居を見にきて下さってお祝いを包んでくださいました。
現金二万円!!
(細々と年金暮らしの大叔母には大金だと思われます)
恐縮しながらもその気持ちが嬉しくて、お返しを選ぶのが楽しかった事を覚えています。
サバサバとした良い方です。
そんな大叔母が義母の弟に引き取られ、すぐに施設に入居。
コロナ禍前には面会に行っていましたがもう私の事はもちろん、叔父達の事も分からなくなっていて…淋しく思いました。
コロナ禍の今は決まった回数、決まった人だけしか面会はできません。
先日、義母に大叔母の様子を聞いたら
「知らない。聞いてない。どうせ会えないし」と即答。
子供の頃は数年、兄妹と一緒に大叔母が育ててくれたと聞きましたが…。
(体調が悪かった義祖母の代わりに)
そのアッサリした、心配する様子のない答え方にビックリするやら呆れるやらでした。
こういう所、嫌いです!!
以前、義実家で飼っていたネコちゃんがいなくなっていて聞いた時
「知らない。どこか行った。」と答えられたことを思い出しました。
「ネコちゃん」と可愛がっているようだったけれど面倒な事はしたくないんだなと。
あの時も呆れました。
保健所とかに問い合わせをしたらと言っても知らんふり。
夫が慌てて問い合わせしましたが手がかりなし…。
何年も飼っていたのに探さない義家族。
本当に嫌い!
こういうとこ。
義母は「優しい人」みたいなイメージで見られがちな人ですが本質は分からないです。
私は冷たい人だと感じることも多々あります。
簡単にその人を評するのは難しい事ですけど義母の二面性と言うか、この冷たさを理解出来ずに30年近くが過ぎます。
今からも笑っている義母を見ながら、この人の冷ややかな言葉を思い、私は心の距離を取るのだと思います。
大叔母は元気にしているかな。
もう90歳は超えていると思うけれど。
会いたいな…。
作ってくれたお味噌
美味しかったな。
嬉しそうに着てくれた手編みのカーディガン。
ご近所さんに自慢しながら歩かれて恥ずかしかったな。
田舎の縁側のある家。
ご先祖様のお話を懐かしそうに寂しそうにする姿を思い出します。
自由に会える日まで元気で居てね。