実家にいる夕方にピンポンが鳴る。
2件隣の小学生の双子ちゃん。
「自宅に誰もいない」
「カギがない」
「寒い」と。
母は慣れた調子で
「そんな薄着で!早く入りなさい。手を洗って。」
「お兄ちゃんもいなかったの?」
「お母さんに電話しなきゃね。行き違いになってるよ。心配してるよ」
「お腹空いてないの?オヤツ?ご飯を食べていく?」
とブツブツ言いながら手際よくカバンを受け取り、タオルを渡していきます。
ちびっ子達もワイワイと母に学校の事、塾の事…を話しながら、オヤツを食べて、ジュースを飲んで。
マセた小学生のコロナの大変さを高齢者に説く様は笑っちゃいました。
そんな可愛い双子ちゃんが父の遺影に驚き。
「おじちゃんら病院から帰ってくるって言ってたのに」「死んじゃったんだ」って小さな声で仏壇に手を合わせてくれました。
そのうちにお母さんと連絡が取れました。
お稽古事のお迎えに来るお母さんを待ち切れずに2人で帰ってきたらしいです。
やっぱり行き違いでした。
「〇〇さんとこにいるなら安心!良かったー。すぐ戻りま〜す」と電話口で安心されたようでした。
お迎えにきたお母さんに
「怪我がなくて良かったよ。今は男の子だって安心できないんだからね!気をつけてよ!!」とお説教までする母(笑)
「はーい。ホント助かった〜。ありがとうございました」と返す、お母さん。
ここは昭和か?と思う出来事です(^^)
いつも親切に声をかけてくださる若いご夫婦とワイワイ賑やかな三兄弟。
一人暮らしの高齢者にはこんな古き良き時代のような付き合いも大切なのかもしれません。