よく「犬猫の生体販売をやめさせましょう!」「ペットショップで購入するのは、やめましょう!」と書かれたものを見ます。
もし、生体販売をやめさせたいなら、まず、ドイツのようなティアハイム=動物保護施設(日本の動物愛護団体と似たようなもの)を束ねるドイツ動物保護連盟のような盤石な基盤を日本に作るべきです。
※「ティアハイム(Tierheim)」はドイツ語で「動物の家」を意味し、「動物保護施設」として全国に500か所以上存在し、これらを束ね、計80 万人以上の会員を擁する全国組織がドイツ動物保護連盟(Deutscher Tierschutzbund)です。
そして悪質なブリーダーやペットショップの法的な取り締まりをしやすくするように、欧米のようなアニマルポリスを日本全国に設置すべきです。
今までに何度もブログに書いてますが、
我が家は高齢の母と独身の私の2人暮らしのため、愛護団体の里親募集に応募して6回連続断られました。
理由は、いつも同じ。
「お母さまに介護が必要になったら動物の世話ができますか?」
父が健在のときは、
「ご両親に介護が必要になったら動物の世話ができますか?」
私は、まだ50代ですよ。なのに高齢の母と住んでいるだけで里親になれないんですか?
動物と暮らしてはいけないんですか?
母に介護が必要になったらヘルパーに応援を頼めばいいし、もし認知症になったらホームに入るしかないし。その状況に応じて最善の方法を選択していけばいいだけのこと。
一人暮らしの人も里親になるのを断られることが多いですが、1人暮らしだって、すごく猫を可愛がっている人はたくさんいて何の問題もないと思います。
私のシェアハウスの入居者さんたち、みんな一人暮らしですが、猫ちゃんとの生活を楽しんでるし、猫ちゃんのことをすごく大切にしています。
子猫の里親になる場合「24時間、必ず家に人がいること」という条件を出す愛護団体もいます。
そんなことを言っていたら、買い物にも行けません。
動物愛護団体から譲ってもらえない場合、動物を飼うのをあきらめるか、ペットショップかブリーダーから購入するしか方法がありません。
生体販売が、そんなに悪いことですか。ペットショップやブリーダーから購入することが、そんなにいけないことですか?
愛護団体から譲ってもらえないのだから、しょうがないでしょう。
動物愛護団体から里親になることを断られたことのない人たちが「犬猫の生体販売をやめさせましょう!」「ペットショップで購入するのは、やめましょう!」と言っているのを見るたびに悲しくなります。
ペットショップやブリーダーから購入することが悪いことではないのです。
清潔で適正な環境下で飼育・販売しているペットショップやブリーダーもいます。
問題は、劣悪な飼育環境下で動物を繁殖・販売するペットショップやブリーダーが多く、法律でなかなか取り締まれないことです。
動物好きな人たちは、動物を物としか見ず、ひどい扱いをしている業者から買いたくないのです。
しかし、動物愛護団体から譲渡してもらえない家族構成だと、現状ではペットショップかブリーダーから購入するしか他に方法がないのです。
環境省検討会の「動物の適正飼養における数値規制案」は、たしかに抜け穴が多いです。
しかし、昔に比べたら、ずいぶん進歩したと思います。
私としては、もっと進歩してほしいですが。
ティアハイムのある動物愛護先進国ドイツにも、犬猫の生体販売のペットショップがあるのを御存知ですか?
下記の写真はドイツ最大の生体販売ペットショップ「Zoo Zajac」の子犬売り場の様子です。犬舎仕様で天井がなく、かなり広々としています。
下記の写真は子猫売り場の様子です。とても広々としていて、日本のペットショップのように狭い場所に閉じ込められていません。
私はティアハイムがあるのだから、生体販売ペットショップは必要ないのではと思いますが、欧米でかなりの売り上げを上げている大型ペットショップです。
最近では東欧の農家で生まれた子犬・子猫を安く仕入れたり、それをネット等で販売するなど、ドイツでも新たな問題が浮上し、国は子犬・子猫の輸入業を許可制にするなど規制強化に乗り出しています。
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