ここに来ると
少しほっとする

 

 

 

一人ぼっちじゃないという感覚と
あったかい缶コーヒーが一時
心を休めてくれる

 

 

 

 

シートとヘッドレストに
疲れたからだをゆだねると
支えてもらっている
安心感がある

 

 

 

 

 

 

でも時間は残酷で

 

 

 

 

冷めていくコーヒーと
少しずつ減っていく車の数が

 

 

 

 

寂しさを深めていく

 

 

 

 

 

 

「帰るしかない…」

 

 

 

今はもう
この言葉は嫌いではなくなった

 

 

 

だって

 

 

 

他に手段がないと
念を押してくれて

 

 

 

“諦めること“を
後押ししてくれるから

 

 

 

 

それから私は
急いでエンジンをかける

 

 

 

残った買い物客の車は三台

 

 

 

最後の一台になりたくなくて…