「用心棒日月抄」 | 今日という日、そして来し方行く末

今日という日、そして来し方行く末

定年退職後の日々(おそらく20年ほどの残された日々)
の出来事や思うことを徒然に綴っている残日録です
~日残リテ昏(クレ)ルルニ未ダ遠シ~

藤沢周平の全作品を読んでみようと意気込んで最初に借りた本がこれ。モチロン、以前読んだことがあり。

 

これはスラスラ楽しく読める小説。ある事情で脱藩した青江又八郎が見過ぎ世過ぎのために用心棒をしている市井のお話かと思いきや、浅野内匠頭の松の廊下の一件から大石内蔵助以下の赤穂浪士の討ち入りまでの暗躍が本筋のお話の背景にチラチラ描かれ、又八郎と用心棒仲間の細谷源太夫は吉良邸の討ち入りを見届ける。

 

このあと「孤剣」「刺客」「凶刃」と青江又八郎の物語は続くので又借りて読まなくっちゃ(京都の家にはこれらの本があるかもなんだけど・・・)。

 

そして、今、「海坂藩大全(上)」に収められている「暗殺の年輪」を読み終えたところ。この小説で藤沢周平は直木賞を(3回の候補ののち4回目で)受賞。