2021年3月:

子宮頸がんステージ4Aの告知

扁平上皮がん

膣、膀胱壁に浸潤

骨盤リンパ節に転移

 

2021年4〜5月:

化学療法(シスプラチン)

放射線療法(小線源療法 含む)

 

2021年4〜2023年3月:

治験(免疫療法・キイトルーダ or プラセボ)

 

2021年8月:

寛解 チョキ

 

現在、経過観察中

 

下矢印 2021年の備忘録 下矢印

 

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下差し  いろいろ読んだ中で印象に残っている本をご紹介中

 

 

 

 

お次は、これ。

 

「がんが自然に治る生き方」(ケリー ターナー著)

 

 

がんサバイバー界隈で有名なこの本。

 

"名著" "アメリカでベストセラー" 

との謳い文句に惹かれて、深く考えずに、即、ポチりました。

 

 

 

著者・ケリー ターナー氏は、

 

「自発的治癒」の現象に興味を持ち、統合医療(近代西洋医学と代替医療等を組み合わせて行う医療)の博士号を取得。

 

 

「がんの劇的寛解を遂げた人たちは一体何をしたのか」との研究を重ねていきました。

 

 

「がんの劇的寛解」とは、簡単にいうと、

 

医学的に手遅れだったはずのがん患者が見事に回復すること。

 

 

ターナーさんは、世界中の「劇的な寛解」経験者100人以上にインタビュー、

また、「劇的な寛解」についての医学論文1000本以上を分析。

 

 

その結果、「劇的な寛解」をした人たちが共通して実行していた「9つのこと」を見つけ出しました。

 

それをまとめたのが、この本です。

 

 

 

この「9つのこと」は、

 

第1章、2章、、、第9章、と、本の目次となっています。

 

 

 

1.徹底的に食生活を変える

 

2.自分の意思で治療を決める

 

3.第六感(内なる本能)に従う

 

4.サプリメントやハーブを使う

 

5.押さえつけられた感情を解き放つ

 

6.前向きな感情を日々感じる

 

7.周りの人たちのサポートを受け入れる

 

8.魂との繋がりを深める

 

9.単に「死にたくない」でなく、どうしても生きたい理由を持つ

 

(「がんが自然に治る生き方」より)

 

 

* 各項目、表現を変えています。

アマゾンの本書紹介(kindle版)で目次オリジナルを読めます。

 

 

それと、少し補足を。

 

・手術、抗がん剤、放射線を否定しない。

・この9項目で、必ずしもがんが治るとはいえない。(この仮説は重要、でも、現段階では科学的な裏付けが十分でない。)

 

と、ターナーさんは強調していましたので、一応付け加えておきますね。

 

 

 

これら9項目のうち、身体面でのことがたった2つだけ。(食事を変える、サプリ&ハーブを活用)

 

残りの7つは、精神や感情に関わることでした。

 

ターナーさんも「驚いた」と書いていましたが、私も、これはとても興味深く思いました。

 

 

精神面の項目(直感に従う、自分の魂と深く繋がる等)を見ると、

 

スピリチュアル系の印象を受けるかもしれませんが、、、確かに、それっぽい話も出てくるのですが、、、

 

でも、同時に、科学的裏付けや参考文献も添えられています。

 

 

例えば、第6章の「より前向きに生きる」

 

 

ターナーさん曰く、

 

「劇的な寛解を遂げた人たちは、前向きな感情を日々感じようとしていた。」

 

ここでいう「前向きな感情」とは、幸せ、喜び、(他者へ与える)愛のこと。

 

 

幸せや喜びなどの、いわゆる正の感情を感じると、

 

セロトニン

リラキシン

オキシトン

ドーパミン

エルドルフィン

 

などのホルモンが、血中へとドドーンと放出。

 

すると、

 

・血圧や心拍数、ストレスホルモンの分泌を下げる

・血流を良くする

・細胞に酸素を行き渡らせる

・白血球や赤血球の活動を活発化させる

・ナチュラルキラー細胞の活動を促し、免疫システムを強化させる

 

などの影響が細胞に与えられる。。。

 

 

といった感じで、

 

精神面、心の動きが、身体にどう作用して、研究でどう確認されているのかをわかりやすく説明してくれています。

 

 

 

さて。

 

9項目の目次、そして、"何か深くて、ややこしい" と、私の中で印象に残っていた「がんが自然に治る生き方」ですが、

 

今回、あらためて、じっくりと目を通してみると(まだ途中です)、やっぱり読み応えあり。

メモとりながら、読み進めています。

 

 

そして、なぜか、治療前に読んだ時より、治療が終わった今の方が、おもしろく読めています。

私も身を持って体験したことが多いので、理解と共感を持って、頭にスッと入ってくるのかもしれません。

 

 

 

最後に、

 

この本を翻訳した長田美穂さんの「訳者のあとがき」を一部要約して添えておきます。

 

 

***

 

劇的寛解者たちに共通していた9項目は、突き詰めると、"自分をどう変えたか" ということ。

つまり、生き方の変革。

 

どうしてがんになったのか、

どうして生き続けたいのか、

そのために何ができるのか、

 

今までの生活習慣や働き方、周りとの人間関係、感情の状態、自分の魂との向き合い方 等、

劇的寛解者たちは、それまでの自分の生き方を振り返り、見直し、変えた。

 

そして、忘れてはならないのは、何をするべきか、何を変えるべきか、その「何か」は、人それぞれ違うということ。

 

自分の本当の意志に沿った生き方を選べるかどうか。

万能の処方箋でなく、自分の処方箋を見つけること。

それが大事。

 

***

 

 

このあとがきを読むことで、本論の理解がより深まると思いました。

 

 

 

 

 

下差し  初めましてのご挨拶