GRB タイベル&クラッチ交換 ②
WRX-STI(GRB)のメンテナンス
タイベル関係が終わったので、続いてクラッチ交換です
この車両はオーナーさんが中古購入して半年程度との事ですが、カスタマイズされた状態を見ても前オーナーさんはGRBを楽しんでいた事は確実です
要所要所が「手放す際に戻した(交換した)ね」という部分が散見されるので、ダメージチェックの点検を兼ねてバラしていきたいと思います
まずミッションオイルを抜いたら凄い汚れっぷりです
これは新オーナーさんも油脂類交換はしっかりしないといけませんね
ミッションを降ろす作業段階で驚きの出来事が!!
いつもの作業工程でミッションを降ろそうと固定ボルトを緩めていたらあり得ない動きをする激重な6MT!?
うん??なんで???
となりましたが、降ろしてビックリな事にエンジン側にあるはずのノックピンが左右共についてません
ノックピンとは
コレです
本来はこんな感じで左右に付いているので、今回も気がつかずに作業を進めていたらミッション落としていたかも知れないし、非常に危険です
入庫時にドライブしたフィーリングも「かなりディスク減ってるな」という感じでしたが間違ってませんでした
ここからは早いので、このタイミングで交換を決断したオーナさんは良い判断でした
今回は現オーナーさんが車両のカスタマイズ内容も中古車購入店さんに聞いた情報以上は知らないという事なのですが、前置きインタークーラー装着やECU書換えされているという事との事なので、Wダンパーモデルのクラッチディスクをチョイスしました
KIT×CERAMETA クラッチセット Wダンバー仕様
STI 軽量フライホイール
純正 レリーズベアリング
純正 レリーズフォーク
純正 シフトリンケージカラー
STI ミッションマウント
純正 ガスケット類
純正 クラッチホース
純正 オペレーションシリンダー
WinmaX クラッチフルード
KIT ミッションオイルS-429G
と、リフレッシュ完了
本来ならこれで作業完了なのですが、私はミスをして部品手配を忘れた物が、、、
純正部品のバックスイッチとニュートラルスイッチも交換予定だったのですが、部品手配漏れしておりました。
という事で、その部品は明日にならないと入荷しないので、完成は明日です
既に試運転と作業後点検は完了したのですが、、、(ごめんなさい)
あっ、この車両で気になった点は、、、
前オーナーさんがこの車両を降りると決断して手放すまでの間に一部装着部品を外したのだと思います
もちろんその行為自体は何ら問題のない事なのですが、ボルトやナットが全く異なる物が使われている部分が散見されたのは残念な事でした。
今回作業をした部分で異なる部分は中古のボルト類で元の状態に戻したりしました。
それ以外ではやはり『錆』ですね
足周りの錆は結構進行しているのですが、錆びているメンバーやリンク類の上から錆対策用に塗られる塗料がかなり厚塗りされているのでパッと見は黒くて錆がないように見えるのですが、塗料の下は一部が浮き上がるほど錆びているので、いわゆるフルブッシュ交換作業を実施するとなったらかなり手強そうな印象でした
オーナー様には引取り時にも説明しますが、投稿でもお伝えするとお約束していたので、書いてます