話題になった本を今更と思いながら読んでみて、自分でも意外なほど胸の痞えが取れた感を抱かせてくれたと言ったら誉め過ぎでしょうか。

本当にそう思わせてくれたビジネス本に久々に出会ったように思います。


この本について数多くの書評や解説本が出ていますので内容の紹介は避けますが、エッセンスをつまみ食いをするだけであれば、


「時計をつくる設計者になれ」

「『ANDの才能』を重視する」

「基本理念は保っていくが、進歩はどんどん促進する」

「一貫性」


この4点に集約されるでしょう。


そのなかでも、一見すると背反するようなことでも、あらゆる局面においても両極にあるものを同時に実現させる「ANDの才能」を重視しようとする考え方は、ビジネスという範疇を超えて人間学のレベルにまで応用できるもので深く考えさせられるものでした。

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則/ジェームズ・C. コリンズ
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ビジネス本つながりでもう一冊。


信越化学工業の経理・財務部門を一貫して担当し金融監督庁の顧問も勤めるなど企業会計のスペシャリストである金児昭が書いた「経理・財務〈上級〉」。


経理実務について、初心者レベルから上場企業経営者レベルに至るビジネスに関わる全ての人に向けて、分かりやすく且つ戦略的に有益な経理・ファイナンスの視点から経営を考えさせてくれる良書。

経理について書かれた本のなかで、僕にとっては今まで読んできたなかで最も分かりやすく、示唆に富む本だと思います。


サブプライムローン問題といった時事の話題も取り上げつつ、「実務」に軸足をきちんと置いていて、さながら優れた教え役である上司役である著者が部下役である私のような出来の悪い部下に対して直々に丁寧に指導してくれているような錯覚を、読み進めながら幾度も感じました。



「経理・財務」〈上級〉/金児 昭

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