爛漫 | kitotan~音の細道

kitotan~音の細道

~耳を澄ませば音の細道~
徒然にモノ書き&ピアノ弾き


花をつけ始めたこの木
日々ぐんぐん赤くなる




なんだろうと思ったら
そうか、ハナミズキか

う~すべにいろの~♪
あの歌が聴こえてくる

日本からアメリカに桜
を贈ったその返礼の木

そのことをずっと忘れ
ないでねということか

毎年決まって桜からバ
トンを受け継いで咲く




それだけでないここへ
きて一気に街が色めく

まるで先に出番を桜に
譲って終わるのを待つ

みなでそんな申し合わ
せでもしたかのように

あっちこっちで一斉に
咲き出すから不思議だ






それにしてもこうして
春の彩りに包まれると

彼らの生命力その勢い
に引きずられてなのか

なんだかこっちまで元
気になるから不思議だ




若い頃にはそんなこと
は微塵も思わなかった

花があろうがそんなの
脇目もふらずに一目散

道端を急ぐ時はお構い
なし踏みつけることも

今は感謝こそすれとて
もそんなことできない

なぜここまで人は変わ
るのとこれまた不思議