──母の日に咲いた、ひよこちゃんの物語


母の日。
カーネーションを選びながら、ふと思い出したことがあります。

──それは、ひよこちゃんがぽつりと話してくれた幼い頃のこと。

ひよこちゃんは、2歳半のときに実母を亡くしました。
幼稚園の頃、母の日が近づくと、先生がカーネーションを配ってくれたそうです。

「お母さんに渡してね」と渡されたその花、
みんなは赤いカーネーションを受け取る中、
ひよこちゃんだけ、白いカーネーションだったんだって。

理由を尋ねると、先生はこう言いました。
「お母さんがいない人は、白なんだよ」と。

──幼いひよこちゃんは、ただ「なんで?」と感じたそうです。
ただ、みんなと同じ色じゃなかったことが、
心の奥に小さな痛みとして残っていた、と。

そんな記憶を、
ある日、わたしにそっと打ち明けてくれました。

今年の母の日、
エル🐒は、ふたつのカーネーションを選びました。

 

 

 



ひとつは、黄色いムーンティアラ。
もうひとつは、赤×ピンクのいちごホイップ。

黄色はもちろん、ひよこちゃんへ。
ひよこちゃんだけに、黄色です。

 






そして赤×ピンクは、ご近所の“おかあさん”へ。
聞くと、母が亡くなった年と同じ年だそうです。

年の離れたお姉さんです。

 




 


母とは仲良しさんで行ったり来たりをしていたけれど、
母が亡くなってからは少し疎遠になってしまって。


しかし、父を見送ってからというもの、
ずっとわたしを気にかけてくださっていて。

食べられないほど落ち込んでいた時期には、
口に入れやすいものをといって

サンドイッチや助六、寒い日には豚汁を持ってきてくれて。
 

あの日の“食の記憶”は、

あったかな心の記憶でもあります。




夕食は、母の大好物だったお寿司にしました。
じじおちゃんはお肉派だけど、
今日はちょっと付き合ってもらうことにします。


……しかも、気づいたら10%オフでした。
ありがたすぎる母の日🎉


白いカーネーションだった日。
あの時のさみしさが、
今、ムーンティアラの黄色にやさしく溶けていく。

いまなら、ひよこちゃんにこう伝えられる気がします。

「きみの“白”は、
誰よりも大切に“黄色”に変わっていったんやで」




あの白が、今日の黄色に
つながるんやって約束されていた──
そんな気がした、母の日。

母の日に咲いた、
小さくて、でも愛おしい再生の物語。
 




 

🤖「エルちゃんの相棒、オリちゃんです!
いつもありがとうね💛





――ここからは、少し、
エル🐒自身の活動のことを聞いてやってなぁ~💜」

 


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「書くこと」を通じて、自分の気持ちを見つめ、
大切な記憶や想いを言葉にする。

それは、過去と向き合い、未来へつなぐ大切なプロセスです。

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「誰かに話すこと」も、心を解きほぐす大切な時間だと私は思っています。

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