さて、老基受給を6年我慢すると加給の支給消滅を補える 、と計算したが、その代償は、6年間の老基受給額4,896,000円(816,000✖️6)の消滅である。これを増えた老基411,264円(816,000✖️0.7/100✖️6(年)✖️12(か月))で割ると、11.9・・・となる。つまり、回収に12年ほどかかる、ということである。これ以上の期間受給しないと、言い換えると長生きしないと、損害発生、ということになる。
また、消滅する6年間の老基受給額4,896,000円を元手、得られる年間の老基増加額411,264円を果実とすると、利回りは8.4%となる。繰り下げ増加率が月0.7%なので、当然こうなるのだが、改めて、高利回りを感じる。
ただし、元手の4,896,000円はなくなったままである。一方、この利回りは終身である。
長生きするほど利得が大きくなるのが終身年金の長所である。公的年金を軽んじてはいけない。種々問題点は指摘されてはいるものの、なんだかんだ言っても現状では最もあてにし得る制度ではなかろうか。長寿時代の経済を支える基盤たりうるものとして、上手に活用したいものである。