新聞で、以前売った株が売値の倍になっている記事を見た。驚いた。

 売ったのは、それまで配当があったりなかったりの株。もともと配当重視の姿勢で、疑問に思いつつも、売却はほとんどしない方針であり、株価も見る習慣はなく、結果、ほっておく状態が続いていた。

 あるとき、何の気なしに株価を見る気になって、ヤフーファイナンスで見ると、なんとものすごく上がっていた。いつもの価格の4倍ほど。特に業績がよくなっているわけでもなく、相変わらず配当があったりなかったり、それでもブランド品の会社で、株主優待で2割引で買えることもあって、持ち続けていたが、ちゃんとした理由もなくこんなに値が上がるのはあまりに不自然で、こういう世界は好みでなく、手放すことにした。だいぶ利益が出たが、NISAでなかったので、2割以上税金を引かれ、一部を自宅の車の出入り口整備費に充当し、残りで他の株式を購入した。

 まずまず良かったと思っていたのだが、だいぶ時間も経ち忘れかけていた。それが新聞ではさらに売った時の倍、元値の8倍ほどになっている。今売ればすごい利益だ。今は配当もまずまず出している。だが、配当利回りを見ると、1%以下。株価が高いので、こんな数字になる。新聞によると、株価上昇は商品の良さにある、ということだが、世界的イベントが事業に関連しており、それもあるのではないか。だとすればこの価格は長続きしないことになるのだが。

 この記事には、コツコツと製品改良に努めて株価が2倍以上になっている会社も載っていた。私はこういう会社が好みである。株価が2倍と言っても3千円未満で、配当利回りは3%台後半。買いやすい価格だし利回りも良さそうだ。

 株価が8倍になった会社も、2倍になった会社も、企業努力の程度に差異はないと思う。どちらも頑張っている。問題は業績とかけ離れて異常に株価が上がってしまうことが時たまあること。こういう場合は売り時かと思う。しかし、何年も経つとさらに上がっている、ということもあるのだ。

 買った株式はほとんど手放さないのが自分のならいだが、業績低迷が続いていてついに売った株式で、その後会社がバラバラになったところもあれば、業績回復で配当増額中のところもある。

 ちょっと振り返っただけだが、市場は栄枯盛衰、を改めて感じた。とはいえ、顧みれば自分の人生も栄枯盛衰の波に洗われているのではあるまいか。

 さて、先日イオンモール豊川の「築地食堂源ちゃん」で「真鯛の胡麻だれ丼」が目についたので注文してみた。まずまずの印象。帰りにヤナカコーヒーでヤナカブレンドを頼んだら、焙煎に30分ほどかかるということだったが、昨日焙煎したものなら50円引であるという。 焙煎翌日からが飲み頃と聞いているので、それにした。相変わらず人気が集まっている様子。