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ビジネスの話題を自分の視点で語ります

 日中間のビジネスを主な生業としている私は、この一連の騒動に無関心ではおられず、TV、インターネット、新聞を通じて情報収集を続けています。

 

 その中で時事通信社の【地球コラム】新型肺炎、真実語らない政府の隠蔽体質なるコラムがなかなか秀逸な論を展開していました。

  https://www.jiji.com/jc/v4?id=20200123world0001

 

 この中で筆者は今回の肺炎感染への対応、情報発信(特に地方政府=湖北省、武漢市)が後手後手に回り、隠蔽を続けたことと1月20日の習近平主席の「重要指示」後に手のひらを返すかのように積極的な情報発信が始まったことに関して、「上しか見ない官僚体質は変わっていない」と断じています。

 

 私もまったく同意見なのですが、この”上しか見ない官僚体質”って共産党一党独裁の中国で特有な現象ではなく、日本も同じでは?と感じました。

 

 安倍政権発足以降、中央官僚の人事権を内閣が握ったことにより、モリカケ問題、桜を見る会問題などの局面で多くの官僚が”忖度”を繰り返している姿と完全に二重写しに見えてしまいます。

 

 民主主義国家であろうと、独裁国家であろうと人々の営みというか行動様式に大きな差はなく同じなんだなぁ、と思いました。

 

 ともあれ、この【地球コラム】では、これまでの推移の分析や今後の習政権の対応の予想など、冷静にしっかりした論を展開しており、興味深く読ませていただきました。

 

 新たな情報が出てくるにしたがって化けの皮がはがれるコラムも今回は散見されますが、私はこの【地球コラム】の予想に◎ですね。

 

 湖北省武漢市から広まった今回の新型肺炎の感染拡大は今のところ、日々数百人規模で患者数、数十人規模で死亡者数が増えています。

 

 感染拡大がどこで食い止められるのか、我々日本人も日々気をもみながら事態の推移を注視している人が多いと思います。

 

 今回の感染拡大に対する中国政府の情報開示は、1月20日に習近平主席がTVを通じて「断固拡大を抑える」という重要指示を出して以降、積極姿勢に180度転換し時間単位で発表が出されるようになりました。

 それも患者数・死亡者数のみならず、感染した人が乗っていた高速鉄道の列車番号、乗車号車を発表し注意喚起を促すなど、具体的な感染拡大防止に勤めようとする内容もあり、習主席の”重要指示”を国を挙げて守ろうとする姿勢が見受けられます。

 さらに昨日(25日)あたりからは、12月初旬ごろの湖北省政府、武漢市政府などの初動対応(事態を軽く見過ぎていた、隠蔽工作に走ったなどなど)を批判する記事もオープンにし始めるなど、中央政府の姿勢に変化が見て取れます。

 

 中国政府としては中国の立場が2003年のSARS感染拡大のころと大きく変わっていることを認識し、国際社会での責任をある程度果たそうとする意識があるのだと思います。

 また、習主席に権力が集中することにより、主席の命令一下すべての役人がそれに従って動く体制が確立されていることも言えるかと思います。

 

 一方、地方政府の役人(省の党書記レベル)は減点方式の共産党内の権力争いで失点を重ねることを恐れて、新型肺炎患者がまだ二けた程度であった初動時には隠蔽に走って、内々に処理しようと考えたのでしょう。

 

 この中央政府と地方政府の意識レベルの差は、共産党一党独裁であるから生じる側面と権力を欲する人たちであれば政治体制問わず起こりうる側面と両面あると考えます。

 

 共産党内での権力闘争は予てから色々言われているように凄まじいものがあり、どれだけ失敗をしないか、成果をあげるかとは別に、複雑な人間関係、派閥関係をうまく泳ぎ渡りつつ、ライバルを蹴落とし這い上がる、より上席の権力者に引っ張り上げてもらうバトルが日々繰り返されていると聞きます。

 もちろんこういった権力闘争は日本でもアメリカでもどこの国でもあることですが、闘争の熾烈さ中国共産党の右に並ぶ国はないでしょう。

 こういった国際社会にも大きな影響を与える事態になった時に、大きく失点し人生を暗転させてしまう人が、逆にここで大いに活躍を示して権力の階段を登る人が現れてくるのでしょう。

 

 共産党内の権力闘争はこのような事態の中でも日々絶えることなく続いているのでしょうが、中央政府の国際社会を意識した姿勢~これは将来中国が世界の覇権を取りたいという目標を踏まえたもの~はかつてと大きく変化を遂げており、1月20日以降に限って言えば他の先進国では不可能な決断力とスピードを伴っています。

 

 想像するに、このような騒動が日本(例えば大阪府)で起こったとして、下記のようなことを短期間で決断実行できる政治家、役人はいるでしょうか?

  1.大阪府あるいは関西圏を封鎖(関西空港、伊丹空港、新幹線)することはできる?

  2.日本人の海外渡航を禁止することはできる?

  3.感染源となった食品などを今後一切飼育、捕獲、販売することを法的に禁じることができる?

    (おそらく今回の事態が収束した後に、中国政府は感染源となった野生動物の販売などを禁止すると思われます)

 

 中国政府がこの新型肺炎をうまく抑え込むことができるかとは全く関係のない視点ではありますが、こんなことを思った次第です。

 

 

 

 

 

 

 香港での民主化デモへの対応や新疆ウイグル自治区でのウイグル人迫害など、中国での非民主的な人民への圧迫に関して日本を含む民主主義国家である西側諸国からは厳しい目が注がれている。

 

 先日中国出張時にこれらの問題について中国人の友人と話す機会があった。

 

 この友人は中国人向けに日本語教師をしていた経験もあり、日本語はぺらぺら、香港やウイグル自治区での状況はヤフージャパンなど日本語サイトで我々日本人と同じ情報を得ている。

 

 友人「香港では大変なデモなどが起こっていますが、どう思いますか?」

 

 私「香港は中国の一部だけど、民主主義を守ろうとする香港人の心情はよくわかる。一方をそれを暴力で押さえつける政府のやり方は

   よくないのでは?」

 

 友人「でも独立できないですよ。香港は中国なのですから。そのような思想を持った人を排除するのは仕方ないです」

 

 私「それはウイグル人の迫害、虐殺でもそうなのか?」

 

 友人「そうです」

 

 私「だからと言って、暴力は肯定できないでしょう」

 

 友人「国を乱す人たちですから、暴力を使ってでも排除する必要があります。ウイグル族の人たちには中国政府も色々な優遇をして

    います。大学に入るのも漢族よりも有利です。中国人として普通に生活していれば何も不自由なことはありません」

 

 これが一般的な中国人の考え方なのか、と思った次第でした。