海洋系作品【2】 OVA 『青の6号』 | コワれるまで ALLORA

海洋系作品【2】 OVA 『青の6号』

前項の続きです。
(これ書き終えたら、次は今観てる時代劇ドラマ 『インス大妃
(テビ)
』(全60話 2011年)です。)


【2】OVA 『青の6号』(全4話 1998年)

CGアニメ作品で、登場キャラ以外はすべて CG で作られています。

けっこう旧めの作品ですが、当時としては最先端の CG技術で作られており、今観てもなかなか見応えがあります。


そもそも『青の6号』とは、漫画家小沢さとる氏が1967年(昭和42年)から「週刊少年サンデー」に連載していたマンガが原作です。

小沢さとるは海洋系マンガを得意としていて、幼少期の私はサンデーに連載されていた潜水艦漫画『サブマリン707』(1963年~)を覚えています。

まぁ家が貧乏で週刊誌なんか買えませんでしたから、床屋に行ったときに読み貯めするくらいでしたけど。

海の中を描かせたら、小沢さとるでしたね。
『ジャイアント・ロボ』などの作者 横山光輝も海中シーンは上手でした)
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そんな小沢が 1967年からサンデーに描き始めたのが『青の6号』でした。

週刊マンガ誌は買えませんでしたが、プラモデルはお小遣いの範囲で買いました。

メインとなる日本の原子力潜水艦、「青の6号」と
(ブルー・サブ・シックス)
か、青の6号に搭載される小型潜航艇「フリッパー」(サンダーバード4号みたい)とか、敵組織の潜水艦「ムスカ」とか。

OVA版は原作マンガから約40年を経て制作されましたが、世界観は全く違います。
ポスト・アポカリプス系です。

メカの名称以外、全てが異なっていて、敵は『ゲッター・ロボ』の恐竜帝国みたいなヤツで、ムスカってクジラの化物みたいな生き物なのです(おいおい)。

私としては小沢の原作版に近い作品で、邦画『ローレライ』(2005年)のような雰囲気の海洋戦記アニメを期待したのですが。

期待は大きく外れ、なんかもうCG技術を観せたいだけの、厨二病作品でした。

製作者が何を狙ったのか知りませんが、わざと声優のボリュームを変えたり、雑音を入れたりと、そこは何か不愉快な作品ではありました。

でも、この作品への挑戦は、以降の日本のアニメを大きく進歩させたのだろうと思います。

そこはリスペクトしております。





う~ん、【3】へ進めなかったな~。