映像よりも物語が面白い。映画 『幻の惑星』
古いSFの洋画を 観ました。 「生きてるうちに 一度は観ておきたい 旧作映画」シリーズ ではないけど。 |
映画 『幻の惑星』(原題:The Phantom Planet 1961年)。
いや~、円谷プロの特撮TVドラマシリーズをリアルタイムで観ていた世代にとっては、こういう実写ミニチュアのレトロ・テイストが目に優しいです。
昨今の CG バリバリの映画はホントに凄いと思うけど、この歳になると目が追い付いていかない
今観れば特撮場面の映像はチープですけど、1961年、東京オリンピックより数年前の時代の作品でして、当時の人はこの映像に目を輝かせていたと思います。
この宇宙服なんか、どう見ても潜水服しか想像できません。
でも旧いSFの洋画って、私はSFチックな映像よりもストーリーの面白さにワクワクします。
日本は「特撮ヒーローが倒す、コロす、シュワッチ」という精神文化が根付いてしまっていますが、洋モノのSFってけっこうヒューマンドラマですよね。
『STAR TREK』シリーズ(邦題:宇宙大作戦 日本での放送は1960年代後半から )なんか、大好きでした。
本作は映画史に残るほどの作品じゃないけど、ストーリーは娯楽作品として十分楽しめました(暇つぶしになりました)。
宇宙ロケットが突然消息を絶ち、救難に向かったロケットも小惑星に吸い寄せられてコントロールを失い衝突。
その小惑星が、なぜか見つからないのです。
調査に向かった主人公のフランク・チャップマン大尉(ディーン・フレデリックス)は小惑星からの重力ビームによって惑星に強制不時着。
その惑星の名はレイトン。
レイトン人は身長が10cmくらいでしょうか。
でも、レイトンの息吹を浴びて、チャップマンの身体も小さくなります。
レイトン人たちは彼の宇宙船を宇宙に廃棄してしまいました。
彼はやむなく、レイトン人たちと関わり合いを持っていくのです。
この映画は露骨なくらい、登場する女性が美女ばかり揃えています。
娯楽映画なのですから、ひたすらの観客サービスなのでしょう。
その中でも、口のきけない Zetha(ドロレス・フェイス)の美貌が際立ちます。
お約束の、主人公とのキスシーンもあります。
Zetha はレイトン人と敵対するソラライト人に襲われ、そのショックで口が利けるようになります。
なんかもう色々起こり過ぎて、全然先が見えません。
小さくなってしまったチャップマンはどうなるのか。
レイトン人として生きていくのか。
あるいは地球に生還するのか。
だから、映像よりもストーリーに引き付けられるんですね。
いや~、上質な暇つぶしができました