ブニ、爆発! 『チュンジャさんちはお祭り騒ぎ』② | コワれるまで ALLORA

ブニ、爆発! 『チュンジャさんちはお祭り騒ぎ』②


いきなりのソ・ジヘで恐縮です。


『チュンジャさんちはお祭り騒ぎ』(原題:春子さん
( チュンジャネ)
慶事が
(キョンサ)
あったよ
( ナンネ )
 2008年)、珠玉の名バイプレイヤーが がなり合う、騒がしくて楽しいドラマでした。

本作で一番強烈なキャラは、もちろん主人公ヨン・プノン(ソ・ジヘ)の実母ファン・チュンジャ(コ・ドゥシム)씨。

多くのドラマで地味目の母親役を観せてくれているコ・ドゥシムのイメージがぶっ飛ぶ、水商売キャラで登場します。
びっくりですよね。

最初の登場シーンは、2人の故郷統営市
(トンヨン)
の、チュンジャ씨の経営するバー「夜に咲く
( パメ ピヌン)
バラ」
(チャンミ)
でした。

統営市
(トンヨン)
は、プサンの南方の半島部と、南海の140の諸島から成る 島と港の田舎町で、ソウルからは高速バスで片道4~5時間です。

さらにプノンが住む島には、フェリーに乗らなければなりません。

プノンは自分を妊娠させたナム・ギソク(ホ・ジョンミン)との交渉のため、トンヨン~ソウル間を何度も往復します。

この僻地で、チュンジャ씨は海で働く男たちを相手に、自宅の1階で酒場をやっていたのでした。

子育てには劣悪の家庭環境なのに、プノンはどイイ娘ちゃんに育った・・・でき過ぎの設定です。



チャンジャ씨は会う人会う人天敵だらけ。
その中でも強くぶつかるのが、因縁だらけのパク家を預かる、長男の嫁ヤン・ブニ(ユン・ヨジョン)。

孫パク・チョンヨン(ハン・ダミン)の結婚を邪魔したプノンに腹を立て、
次男パク・タルサム(キム・ビョンセ)を誑か( たぶら)したチュンジャ씨に腹を立て、挙句の果てに憎き( にっく)イ家の長女イ・ジュリ(ワン・ビンナ)が孫パク・チョンウ(キム・ギボム)の子供を妊娠しちゃったことを聞かされ、ついにストレスは頂点へ

ユン・ヨジョン、騒がしくてウザくて絶好調の演技です。


ブニの長女パク・チョンヨンは、国民的人気のニュースキャスターらしく、プノンへの嫉妬や嫌がらせも、それなりの自制心をもっています。

プノンの誠実さに気づいたチョンヨンは、プノンに謝罪し、傷心をいやすために企業研修の一環として留学します。

演じたハン・ダミンも、好感度は落とさなかったでしょう。

ちなみにハン・ダミンは2年後に 同伊(トンイ)(2010年)に出演しています。


韓国ドラマって時々、富豪の娘に “不思議ちゃん” を置くという設定をします。

本作の不思議ちゃんは、イ家の一人娘イ・ジュリ(ワン・ビンナ)。

最初のうちはただ単に騒がしいだけの「面白ろハイミスお嬢様」でした。

が、チョンヨンの弟パク・チョンウ(キム・ギボム)の子供を身ごもってからは、だんだん大人の女性になっていきます。

ワン・ビンナは本作出演後の翌年、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川(原題:月
( タル)

()
浮かぶ
(トヌン )
川 
(ガン )
2009年)に、平原王の(ピョンウォンワン)継妃チン・ジャギョンとして出演しています。

「後1年で31歳になっちゃう」と嘆くジュリでしたが、ワン・ビンナの実年齢は放送当時27歳でした。

『王女 岡ぴょん』でも29歳ですが、王子も成長している役だからか、大人っぽく見える女優さんです。