遅すぎる鑑賞。今、『イ・サン』? ① | コワれるまで ALLORA

遅すぎる鑑賞。今、『イ・サン』? ①

今、この韓国ドラマを観る人って、いるんでしようか ?

龍 『イ・サン』 (原題:李祘(イ サン) 2007年)。

韓国ドラマが好きな人なら、もう既に、絶対に観てる登竜門のようなドラマです。
また、嫌韓ムード一色の今どき、韓国ドラマに興味がない人は まず観ないでしょう。

ゆえに、韓国ドラマが好きで、まだ『イ・サン』観てない人は、もういない・・・という怪しげな推論法なのでした。

とにかく、韓国で40%に迫る視聴率を稼いだ 超ヒットドラマが、コレ !!

()朝鮮(チョソン)第22代国王の正祖を( チョンジョ)主人公として、彼の激動のストーリーが描かれるドラマです。
イ・サン
主人公イ・サンを演じるのは、ドラマ 『階伯(ケベク)』 (2011年) のイ・ソジン 。
『ケベク』 はもう視聴済みで、本Blog にアップしていないだけです。

その 『ケベク』 って 百済の(ペクチェ)ドロドロを描いたドラマでして、イ・ソジンを観てても可哀そうになってしまうのですが、本作のイ・ソジンは上品で爽やかな青年王世孫( ワンセソン)です。

話中に正祖が( チョンジョ)登場するドラマで、私が観たのは 絵筆『風の絵師』 (原題:바람의(パラミ ) 畵員 (ファウォン)2008年) とか 『キム・マンドク 〜美しき伝説の商人~(原題:巨商(コサン) 金萬徳 (キム マンドク)2010年)、 『トキメキ☆成均館スキャンダル』 (原題:성균관 ( ソンギュングヮン) 스캔들 2(スケンドゥル)010年) くらいでしょうか。

チョンジョ王の父親は 悲運の王族、荘献(チャンホン)世子 (思悼(サド)世子) (イ・チャンフン)。
サド世子の父親つまりチョンジョ王の祖父が、第21代国王の英祖で(ヨンジョ )す。
イ・サン
本作では往年の男優イ・スンジェが、「君主とは」をイ・サンに諭す賢王を演じます。

ちなみに、このヨンジョ王、名前はグム。
そして彼の母親は謚号和敬の(ファギョン)淑嬪(スクピン)(チェ)씨。
テヘヘのチェ・トンイ です。
あのグムちゃんも、こんなおじいちゃんになってしまったのでした。

トンイの夫 第19代国王の粛宗(スクチョン)の治世下では、老論派(ノロンパ)小論派(ソロンパ)が対立・拮抗していましたが、ヨンジョ王の治世時期は老論派の全盛期で、サド世子まで抹殺してしまうほどの権勢をふるっていたのです。

この派閥の大ボスが、なんと、他ならぬヨンジョのチョー若い中殿。
つまり貞純(チョンスン)王后(ワンフ)(キム)씨(キム・ヨジン)。
イ・サン
キム・ヨジンはチャングムの先生とか、気の強い女性を演じることが多いですね。


今、第30話を観終えたところです。
世孫(セソン)つまりイ・サンを爆殺しようとした事実が明るみに出て、チョンスン王后が失脚したところです。

本来ならば次期国王の暗殺未遂なんて、死罪以外の何物でもないところです。
でもチョンスン王后の、15歳で66歳の国王に嫁がされた、という運命を不憫に思ったヨンジョ王は、世孫に「すまないが」と謝りつつも 彼女の罪を不問にするのでした。

本作では描かれないようですが、このときチョンスン王后を死刑にしなかったのは、後に禍根を残します。

イ・サン死後・・・当然ヨンジョ王もこの世におらず、王宮内の最長老はチョンスン大妃でした。

彼女は幼い国王に代わって垂簾聴政を行い、イ・サンが正した朝鮮の政治・行政を、またまた元の勢道政治 (国王の委任を受け政権を握った特定の人とその追従勢力により成される政治形態) に傾けてしまう、ということになるのです。