ハン・イェスルのラブコメ 『マダム・アントワン』 | コワれるまで ALLORA

ハン・イェスルのラブコメ 『マダム・アントワン』

新作、『マダム・アントワン』(原題:마담앙트완(マダマントゥワン) 2016年)、全16話を観ました。

これは本項1ページだけでいいでしょう。
軽いラブコメです。

主演はハン・イェスル。

まあまあ新しめのラブ・ミッション(LOVE MISSION) ~スーパースターと結婚せよ!(原題:스파이(スパイ) 명월 2(ミョンウォル)011年)や 美女の誕生』(ミニョウィ タンセン)(2014年)でのハン・イェスルのイメージとはちょっと違って、美女というよりは “怪しいオバサン” といった様相。

ハン・イェスル、年とったのかなぁ。
役どころは35歳のインチキ占い師ですが、放映時点で33歳なのに・・・

外連
(ケレン)
味を出すためなのか、ルージュが濃すぎます。

相手役は きりんロマンスが必要(ロメンスガ ピリョヘ) 3』(2014年)のソンジュン。
当時24歳なのに、36歳という設定年齢の心理学者チェ・スヒョンを演じました。

なので、見た目も実際も、歳の差カップルです。

『ロマンス3』でもソンジュンが歳の差カップルの相手役を努めましたが、『3』はホント、カマトトのキム・ソヨンが可憐でよかった ドキドキ
当時33歳と、本作のハンイェスルと同じ年齢だったキム・ソヨンの、びっくりするほどの美しさ・・・

そんなキム・ソヨンに比べて、ハン・イェスルはどちらかというと悪女っぽい容貌です。
悪女がサギ占い師を演じるのですから、こりゃあ印象がいいわけがない。

本作ではちょっと、キィキィ怒るハン・イェスルが鼻につきます。

『ロマンス3』は『로맨스(ロメンス)』シリーズ3部作の中では異色作品でした。

なので『3』が『로맨스(ロメンス)』シリーズだと言うのなら、『マダム・アントワン』だって『4』と言ったっていいんじゃないでしょうか。

もっと言えば、『マダム・アントワン』もキム・ソヨンが演ってほしかったかな~。


それはさておき、本作は言ってみれば、相手が自分を愛してくれているのかどうかの駆け引きが続くラブコメ。
そのシチュエーションが凝り過ぎていて、「女に愛は存在しない」という仮説を論じる心理学者チェ・スヒョンが、エセ占い師コ・ヘリムに心理実験を仕掛けるというお話。

ホントの恋なのか、心理実験なのか、2人の心は何度もすれ違う、という展開です。

この凝り過ぎた設定がもったいない ビックリマーク

本作前半は何人かの心の病を持っている人が登場し、スヒョンのカウンセリングを受けます。

でも相談者はヘリムのエセ占いの方を選んでしまいます。

これで私は期待を持ってしまいます。
それは、インチキなんだけど卓越した洞察力のヘリムと心理学の権威スヒョン教授との治療対決や、共同しての問題解決が観られるか、と。

理論がすべてじゃなく、直感や生活体験の方が、ときに優れた功を奏す・・・みたいなメッセージを打ち出してくれるのか、と。

そんな痛快なドラマを期待したのですが、用意された設定はあまり活かされず、とにかく「実験だ」「本気だ」に終始してしまったドラマでした。

まぁ、ハン・イェスルのファンなら充分楽しめるラブコメです。



               



本作全体を通じての分岐点は第14話。

そこで、スヒョンは相談者(イ・カニ)が実母だあったことを知り、スヒョンの異母弟でカウンセリングの助手を務めるチェ・スンチャン(チョン・ジヌン)は上司であるペ・ミラン教授(チャン・ミヒ)がガンを患っていたことを知り、ヘリムの妹コ・ユリム(ファン・スンオン)はスンチャンの同僚ウォン・ジホ(イ・ジュヒョン)と結ばれ、ヘリムの後援者キム・ムンゴン翁(ピョン・ヒボン)は娘との誤解を解き、そしてヘリムはスヒョンに別れを告げます。

第14話のストーリーの詰め方はすごかった。
ギュウギュウ詰めでした。

それ以外の回は、ノホホンとしたラブコメです。