LUMINからL2というミュージックサーバーが出るらしい。



ネットワークトランスポートに加えて、この機体自身がSSDを内蔵しておりライブラリを保存できる。
つまりL2の中の音楽ファイルを選択してL2内でUSB出力までやってくれるということになる。

今までのネットワークトランスポートは別にサーバーを立ててそこから音楽ファイルを取り出さなければならなかった。
ひと昔前はネットワークオーディオの環境が十分ではなかったためそちらの方が良い印象だったが、今となってはサーバーと一体化してしまった方が通信による悪影響を排除できるのでそちらの方が良いと思っている。
サーバーも今やSSDでほとんどの人がライブラリを全て保存できるだけの容量があるので、HDDを採用することによる動作音の心配もない。
SSD自体は動作音がないとは言われているが、製品によって差があるものの微量な高周波の動作音を伴うことが多い。そのノイズを遮音する意味ではサーバーを遠方に隔離するというより、金属筐体で密閉する方がいい。
理由は密閉すれば十分遮音できる程度の音だからである。HDDの動作音ほど完全に遮断するのが難しい音ではない。だが密閉されておらずエアーフローを考慮したような一般的なPCのケースでは動作音が気になる場合がある。そういう意味で金属の密閉筐体で囲うのがベストと思われる。

そういう意味では今回のL2は個人的には良いコンセプトなのではないかと思っている。ただ内部のサーバーソフトが独自のものを使っているというが、その仕様が現在出ている情報だけだとよく分からない。
今もクラシックの楽曲のソートはassetUpnpのツリー構造を使っている。作曲者→作品名→ソリストor指揮者→オーケストラという特殊なツリー構造でソートしているが、それが対応できるのが現状assetUpnpのみだからである。
タグ付けが非常に面倒なのが最大の難点ではあるが、タグ付けさえしてしまえばクラシックの楽曲をソートしていくには個人的にはこれが一番やりやすいと思っている。これをL2は対応できるのだろうか。調べていないが記載がないのであればできない可能性の方が高いだろう。

というわけで結局まだサーバー機能付きのネットワークトランスポートを入れるというのは現実にはできそうではない。そろそろネットワークオーディオも成熟してきてあまり進歩はなさそうなので、成熟したなりの完成度の高い不満のない製品があれば導入してみたいとは思う。


https://www.youtube.com/watch?v=l1zL4N7yvts

ハーバード大学で幸福に関する講義を行なっている社会科学者のアーサー・ブルックスが幸福についての質問に答える動画

オーディオコンポーネントの購入などでよく起こりがちな現象にも共通していそうな部分があったので備忘録として文字起こし

時計、車、家、人間関係や仕事、お金など、手に入れたものを大切にし続けられるか
一時的に満足しますが、長続きしません。
神経生理学も関係します。
神経修飾物質のドーパミンは得られてもすぐに効果がなくなってしまうので
新しいものが必要です。
この問題を解決するための方法があります。
満足感を得て維持し続けるためには欲を捨てなければいいと言われています。
でも間違っています。
でも本当の満足とは、自分の持っているもの全てを欲しいもの全てで割った結果です。
(持っているもの/欲しいもの)
満足度を高めるには持ち物を増やすか「持っているもの/欲しいもの」の分母を変えるかです。
欲しいものを減らせばいいのです。
総務省が「次世代地デジ放送」仕様策定。4K/HDR/22.2ch対応へ
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1517210.html

上記のニュースが入ってきました。簡単に言えば地デジに4Kや22.2chやオブジェクトベース音源やHDRの仕様も将来的に入ってくることが決定しているようです。
コーデックの効率化などで圧縮率を高めたようで、またマルチレイヤプロファイルという手法で4Kコンテンツを提供しつつ2Kのテレビで2Kの映像しか扱えないテレビでの視聴も可能としているようです。
オブジェクトベースやマルチレイヤプロファイルなどはローエンドのテレビでも問題なく再生しつつ、ハイエンドのオーディオビジュアルで本領を発揮できる優れた仕様だとは思います。

とはいえ恐らく民放は現状の2Kステレオが99%を継続するとは思うので恐らくはほとんどKHK放送の品質の問題にはなると思われます。映画ですら4K化がスローペースであることを考えると民放が積極的にやる理由が正直見当たりません。
かつてはテレビ製造を担う家電メーカー主導で高画質放送などもやっていましたが、テレビ製造に従来ほど注力していない現状を考えると家電メーカーの販促目的の高画質放送もそれほど期待できません。

地上波品質が上がるのは結構なことですが4KBSは品質の差別化は難しくなりそうです。コンテンツで差を付けていく感じになるのでしょう。サブスクなどでBSの地位は低下していく一方ですが挽回の策はあるのでしょうか?
以前から噂されていたAppleの値段の高いVRゴーグルですが、今回のWWDC2023で実際に発表されたようです。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1506253.html



詳細は省きますが、片目で4Kを超える解像度を備えていて、どのような場所でも幅30mにも感じられるようなスクリーンで映像を見ることができる体験ができると謳われています。
価格が高いことでかなり世間では失望感が高まっていますが、ハイエンドの映像デバイスとして考える場合、出来によってはアリなのかもしれないとは思っています。

プロジェクターや大画面テレビと比較すれば3500ドルは安価であり、ゴーグルであれば場所や視聴者の姿勢に左右されずに鑑賞できます。自宅で映画を鑑賞する際はあまり複数人を想定しておらず、品質によってはゴーグルの方が良いという考えが出てきてもおかしくありません。

現状はVRゴーグルは大画面のようには見えるとは言っても、遠くから大画面を覗いている印象と言われており、高品質のプロジェクターや大画面テレビを置き換える品質ではないのですが、Appleのこの価格のデバイスであればそれを覆す可能性も皆無とは言えないと思います。
リブや拡散体などを壁の前に置いた場合、中高域には拡散体が影響を及ぼすものの、低域に関してはほぼ透明、つまりは無いものと同様に挙動する。
そして低域は小空間の場合理屈上は少しくらい形を複雑にしただけでは解決が難しい定在波の問題がある。特定の周波数が出ないとか出過ぎるだけでなく、超低域が存在できない。
ただ一般的な家屋の場合低域は構造壁外に透過するため、定在波が理屈上ほどは支配をしないで済んでいる。

これらの情報を勘案すると、リスニングルームの構造壁をあまり凝ったものにしなくて良いのではないかと思ってしまう。カチカチにしすぎてしまうと定在波の制御が難しくなってしまうので、適度に透過するもので良いのではないか。そして壁の共振など有害事象が起こらないようにして必要十分な遮音性が備わっていれば良いように思えてくる。
板振動型の吸音材、ベーストラップと言われるものは固定されていないフワフワ動く流動的な壁である。ベーストラップを沢山設置して低域を制御するということは、リスニングルームの内壁を固定していない壁に交換するのと原理的には近い行為になる。
低域のコントロールという意味ではガチガチの強固な壁という方向で対応するよりも、問題が起こらないように配慮しつつ適度に柔らかくする方向を模索すべきではないかと思われる。

その上で、低域にとっては「透明」と扱われるようなリブなど中高域に影響する調音構造体を構造壁の内側にリジットに設置することで中高域に必要十分な反射音や残響音をリジットな調音体に反射させる。

内側に中高域に対応するリジットな反射帯を作り、外側に緩い構造壁を作り、その間には取り外しの可能な中音域を吸音できる程度の吸音材を入れることもできるようにすると良いのかも知れない。
調音体に反射せずに透過してきた中高域の音が緩い構造壁に反射した場合にあまり良い音がしないと思われるので調音体を透過してきた音は吸音したいという目的のためである。低域のコントロールにもある程度貢献してくれるとも期待はできる。

低域の挙動のイメージ


中高域の挙動のイメージ


もしくは板振動型の吸音材の板の部分に拡散体を付けることで、低音域は板振動型で吸音しつつ、中高域は拡散させるという挙動を狙える。ただ上記の中高域をリジットに反射+拡散させるというコンセプトは微妙になってしまう。拡散体が吸音材に取り付けてあり強固に固定されているわけではなく、むしろ積極的にフロートされているからである。



となると構造壁の内側にベーストラップ層を置き、その内側に独立してリジットに固定された調音層を作るというのが案になってくるか。


youtubeにてhttps://www.youtube.com/watch?v=Mwbo_bz-UJ4

テレ朝ニュースサイト
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000297601.html


大林組の公式動画:https://www.youtube.com/watch?v=aglOCVvdb2o

大林組が3Dプリンターのみで建築物を作るというニュースがあった。
3Dプリンターでパーツを作りそれを組み立てる3Dプリンターの家というのは他の企業の試みでも多かったが、組み立ても含めて自動化されているのが独特であるように思われた。



印象的なのは工期の短さもさることながら複雑な形状に対応しているところである。組み立てが必要ないことから為せる部分なのかもしれない。
最適な音響のために複雑な形状が必要なリスニングルームに使えるのかも知れない。


ただ動画内でも分かるように室内は残響過多になっている。内装も外装も3Dプリンター用の特殊モルタルを使用しており、反射率が高すぎるのかもしれない。構造体がスリムクリートという鉄繊維とコンクリート?を混ぜた新材料だそうで低コストとはニュースで触れられていないことから個人の居室としての利用するにはコスト的には厳しいのかも知れない。

どちらかというと複雑な形態をしたスピーカーのエンクロージャーを低コストで作るなどの方の用途に価値があるのかもしれない。
いずれにしろ複雑な形態にするコストを相当低減できる3Dプリンター技術を室内音響の何かに使えないだろうかと思ってしまった。
防音についての日本音響学会の論文をもう1つとりあげてみる

中空二重板構造の低周波数における遮音性能向上について——軽量かつ高剛性な材料の内挿効果——*
小 泉 穂 高,松 岡 明 彦

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/78/11/78_662/_pdf/-char/ja


この論文では基本的には100Hz以下のかなり低域の防音をメインに扱っている。
透過損失は 1 次固有振動数において最小となるがそれ以下の周波数では増加し,これは剛性則と呼ばれる。剛性の強い厚く重い壁では固有振動の周波数が低いため透過損失が小さい(音漏れの小さい)が、剛性の小さい板材でも曲げ変形をさせることで遮音できる周波数を低いところまでカバーができるとのことである。
また、扉などの内部の中空構造になっている素材は内部の中空部分に破損防止を目的としてハニカムコアが入っていることが多いという。ハニカムは軽量ながら剛性が高いという構造的特徴を有しており,低周波数の遮音性能への寄与が期待される。
曲げ板やハニカムコアが防音にどのような影響を与えているかを調べている論文である。


まずは板を曲げたを中空に挟んだ場合の透過損失の実験結果


波形の屈曲板が入っている場合が最も透過損失が大きくなっているが、普通に屈曲させた板の場合は平板とは透過損失に大差がないように見える。
印象としてはそこまで大きな効果が期待できなさそうというのが個人的な感想である。屈曲による空間の占有であったりコストであったり、実際の応用の場合積極的に用いるというよりは、平坦な壁よりは曲げた方が壁の剛性が上がるので、壁を屈曲させるデザインが採用できる場合には採用すれば若干のプラスにはなる程度の認識で扱う程度が良さそうである。





もう1つのハニカムコアの研究




ハニカムコアを挿入することにより、全体的には透過損失は大きくなっており、遮音性は向上しているように見える。一部の周波数ではハニカムコアによって性能が下がっている部分があるが、大きく遮音性が落ち込む周波数がなく全体的なバランスも良くなっている。
接着剤は両面に塗った方が性能が遮音性能が良いようである。これも極端に性能が上がる訳では無く、単純に幅広い周波数で防音をするならグラスウールの方が良いのかもしれない。

ただハニカムコアは2枚の板を連結しつつ、板の補強ができるというメリットがあり、プラスアルファで遮音性が高めることができるというメリットがある。
板の鳴きなどを抑えることもでき、遮音性が高いと言っても、反射の際にハニカムコアの摩擦熱に置換され吸音される分もそれなりにありそうだと考えると、上手く使えば音響建築でも使いどころがありそうにも思えてくる。
最近あまり書くことが無く更新が途絶えていたが、日本音響学会で壁の防音性能の論文があり注目していたが、ようやくフリーアクセスが可能となったので読んでみた。

中空層内の吸音材・せっこうボードの積層方法が乾式二重壁の遮音性能に与える影響
杉江 聡
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/78/11/78_656/_pdf/-char/ja


まずは一般的な石膏ボード1枚ずつを合わせた間仕切り壁とその中にグラスウールを入れた場合の防音性能


ひとまず感じるのは中高域に関しては内部に吸音材を入れれば、かなり単純な構造であるにも関わらずそこそこの防音性能を確保できている印象がある。そして吸音材の密度は既に制御できている高音域の防音性能がさらに積み増しされるだけで大きな意味をなしていない。
そして吸音材を入れても入れなくても100Hz未満はかなり遮音性が悪い。吸音材を入れてもあまり改善せず逆に悪化している印象すらある。
逆に言えば100Hz未満はこれだけ外に漏れているので部屋の中に貯まりづらいことになる。防音的には良くはないが、定在波が目立ちにくくなったり、部屋の長辺を超える波長の超低域を再生することに寄与している。



石膏ボードの1枚貼りと2枚貼りでの遮音性能の比較。2枚貼りの場合は2枚のボンド接着の仕方での遮音性能も比較している。
基本的に2枚貼りの方が遮音性能は高いが、接着剤を多く使っている場合、1500〜2500Hzあたりでの2枚張りの遮音性能は逆に悪化してしまっている。
これだけを見ればオーディオルームの内装のボードは石膏ボード2枚張りにしつつ接着剤は少なめにするのがベストということになりそうな気もするがその他にも考慮すべき点はいくつかある。

1つはSound Reproductionの著者が石膏ボード2枚張りは低音が逃げにくく定在波が明確に出るため1枚張りを推奨している。
業者が試聴室だからと親切で2枚張りにしてくれたが、測定結果が思わしくなく原因を探っていると2枚張りが原因と判明し、1枚張りに直して貰ったところ結果が望ましいものになったという。
もちろんこの考えが絶対的に正しいと信じるのは危険ではあるが、いずれにしろ遮音性が良い≠音が良いではあることは肝に銘じておかなければならない。

2つ目は石膏ボード2枚貼りのボンドを少ない場合、ボードそれぞれが有害な共振することで遮音性能が向上している可能性がある。その場合は石膏ボードの板振動によってバストラップのように吸音効果は発揮されると考えられるが、一部の周波数ではその板振動が部屋の付帯音として再生音を濁している可能性も考えなければならない。いずれにしろ遮音性が向上するからオーディオルームにとって望ましいと考えるには注意が必要と思われる。

最後に石膏ボード2枚の場合にボンドを多めに付けた場合に1500〜2500Hzあたりで吸音性能が低下すると述べたが、その辺りは内部のグラスウールなどの吸音材が得意とする周波数ではあるので、そのあたりの性能が低下してもあまり問題にならないのかもしれない。

アップル、クラシック音楽向けアプリ「Apple Music Classical」3/28提供。日本は後日
https://www.phileweb.com/news/d-av/202303/10/57671.html



かねてからクラシック専用再生サービスの買収で登場が噂されていたApple Music Classicalがとうとう一部で公開決定したようです。
日本はまだですが、時間の問題と思われます。

対応デバイスがiPhoneとなっており、Androidは後日だそうです。
ネットワークプレーヤーで対応してくれるとかなりありがたいのですが、amazonの音楽配信もかなり対応が難航していたのであまり期待しすぎない方がいいような気もしています。

Apple Music登録者なら追加料金なしで「最高192kHz/24ビットのハイレゾロスレスで提供。空間オーディオで収録された楽曲も数千曲を提供する」とのことで、月1080円でそれであれば割安感はかなりあります。
そしてクラシックに特化したソートや検索機能、楽曲解説などもあるようで、そういったところは好感度高いです。

実際にはどうなのかは分かりませんがAirplayは結構な確率で早期対応している可能性が高く、ネットワークプレーヤーがApple Music Classicalに正式対応してなくてもAirplayは対応している場合が多いので、据え置きのオーディオで再生対応ができる可能性はそこそこ期待できるんじゃないかと思っています。

Airplayだと無線でありトランスポートの品質も一般的なので、再生の品質が万全ではありませんが、そもそもストリーミングは品質重視ではなく、しっかり気に入ったハイレゾ楽曲はe-onkyoダウンロード購入するという立場だとそれでも許容範囲であると考えています。
以上の理由からそこそこ利用する可能性が高いサービスなので注目しています。
リスニングルームにおける後ろの壁は拡散性(一次反射音をそのまま返さない)と必要に応じて吸音を増やせること、そして左右対称性があればそれで十分と考えており、最近よく考えている視覚的な空間印象に関してもリスニング中に視界に入ることはない部分なので関係ない。そういう意味ではアプローチの仕方が以前から何も変わっていない部分ではある。

ただある程度自由が効くということと、視覚効果を無視して問題ないことから、リスニングルームの居住性を向上させるためのアメニティを組み込み易いためバックヤードとしての機能を期待されやすく、そのあたりとの兼ね合いを考えることになる。
またリスニング時の空間印象とは関係ないながらも、非リスニング時のくつろぎ空間としての印象も考えなければならない。オーディオシステムから出現する音場の空間印象とは無縁であるため軽視されがちではあるが、足を運びたくなるリスニングルームであるかどうかに影響しているので配慮するに越したことはない。

最初はクサビ型のオブジェを並べたが、やはりバックヤードとしての利便性と拡散性を両立させるなら棚がベストになるのだろう。



ということで拡張性の高そうな正方形の立方体の棚を並べたが、見た目上のデザイン性はイマイチだと毎回思ってしまう。



そもそもリスニングルームにこんなに収納は必要ないと思われるので、一部は収納にもできるし音響調整にも転用できる部分とし、その残りは収納はできないが音響調整はできる部分にしてもいいのではないか。


pinterstであった↑図のようなデザインを取り入れてみる。


手の届きにくいところは収納としないことにすることで、過不足ない収納力にしつつ実際にも採用実例もあるような意匠性を持たせている、縦方向のリブ部分を一次元のQRDにしたり吸音材を挟んだりなど調節性を持たせている。設計した時はこれでいいんじゃないかと思ったが、日を改めて見直すとデザイン微妙だなと思ったりもする。むしろ正方形の棚を敷き詰めた方が良いような気もしてくる。。。後壁は音の尺度とは異なる要素を考慮する部分が多く、いつまで経ってもこれはいい!という感じにはならない。

バックヤードの天井についても考えてみる。他の部分の天井と同じでいいだろうというのが普通なのだが、バックヤードのみルーバー天井とすることもできる。
ルーバー天井とすることでのメリットはリスニングルーム全体としての天井高や容積を確保しつつ、くつろぎを目的とする空間のみ天井を低くすることで落ち着きやすい空間にするという目的がある。
ルーバー天井自体にある程度の拡散性があることもメリットではある。
ルーバーの上にロフトのような空間が大きく取れることもあるため物置だったり音響調整をできる幅も広がる。



以前から後方の天井を低くすることは中2階構想などで度々俎上に載せることはあったが、今回は上での居住というものはほとんど考慮せず、天井を低くすることが主目的で副目的として音響調整を狙ったものとなる。
ただ今回の考察でも結局バックヤードのルーバー天井は採用すべきではないという考えになった。
理由は天井高を低くする必然性が低いことである。天井が低い方が落ち着く場合もあると言われているが、その効果がどの程度期待できるのかが微妙ではある。
そしてルーバー天井だと必然的に暗くなり易い。ルーバーから光は入ってくるが、当然ながら入ってくる光量は減ってしまう。暗い部屋は居住性が悪いというのが現オーディオルームの反省点だけに同じ轍を踏みたいとは思えない。
光量を補う照明もルーバー天井だと間接照明のような柔らかな光になりづらい。スポットライトのような使い方になってしまいがちである。この採光に対する制限がルーバー天井を入れることをためらうことになる最大の原因にはなってしまっている。
pinterestにあった実例



そのため他の壁と同じように、格子の作業用通路のみの設置とした。