久々の投稿です、大変ご無沙汰しておりました

ミュージカルloverとして、感想は書いておきたいなという思いがあり重い筆を取っています

Wicked

けっこう難しい話ですよ!
と最初に申し上げておきます

実は私、なんの予習もせずに大昔劇団四季の上演を観に行きまして(汐留のシアターでしたね…)
正直よく分からなくて
うーん。となりながら帰途についた過去があります

それ以来、芸術鑑賞は予習必須にしてるのですが
かれこれ10年後くらい?
NYで親友と見に行くことになったんですね
もちろんしっかり予習して行った結果、最高で!
Wickedの奥深さというか、なんて多元的なテーマを包含した作品なんだろうと開眼しました
今回改めて、二年越しで、しかも大好きなアリアナキャストで映画化というのもあり
しっかり感想書いていきたいと思います!

※ネタバレあります。そして長いです。


正直、前半が良すぎたので

後半を観に行くのが怖かったところもありました

What is this feeling

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Defying Gravity

特にこのあたりの破壊力がすごかったので

多少物足りない感じで帰るんだろうなーと

それが意外に、満足して帰途に着きました!


ひとことで言うなら、Wickedという作品を

愛して愛してやまない人たちが作った映画だなと

オリジナルのミュージカルではぎゅっと凝縮されてて分析研究しないと気づかない細部が

とても丁寧に描かれて伝わりやすい


四季を見た初回から私が感じた難しさというか

単なるハッピーエンドではないな、なんか切ないなという感覚なのですが

「人のためと思ってしたことが必ずしも良い結果を生むわけではない」

「何が幸せか、何が大切か、物事の見方は人によって違う」

というテーマがこの作品の一つの主軸ではあると思います


エルファバって前半ほぼずっと気の毒なんです

妹のことが大切でネッサのために、と思ってやってることが裏目に出がちで

本意でないのに揶揄われたり、お父さんからも愛されたいのに叶わなかったり

それでいつも真っ黒な服を着て固い殻を被っていたのが

友情と恋愛を通して柔らかく変わっていきます

一方グリンダは、一見、超絶楽天的で自己肯定感の塊なのですが

実は人一倍気にしいであることが映画ではよく描かれています

最後は大切な友人と信頼していた理解者とも別れてある意味孤独

それでも凛とした姿が印象的です

2人とも、完全に最初とは変わったことが

歌を通してひしひしと伝わってくるわけです(大号泣)


パート1はコメディ要素も多くて華やかでしたが

パート2はグリンダの心の動きにすごくフォーカスが当たってるような

映画を通してグリンダという役柄に奥行きが出たなと思います

アリアナがこの役にとても思い入れがあったというのは公然の話ですが

アリアナの表情がね、本当に良い

何度も言ってるけど映画初出演とは思えない

7rings歌ってなのと本当に同一人物なのか!?

I couldn’t be happier

とか、元々あまり印象強くなかったんですが、なかなか切ない曲で

映画だと華やかなセットの中で歌うから、対比効果で涙が出そうになります

Everyday More Wicked

はミュージカル版よりも豊かな構成で、リプライズで前半の曲が入ってたりもして楽しい

ここら辺はコメンタリー付きサントラの解説が参考になりますのでよかったら

そしてなんといっても!

For Good

です。Defying Gravityみたいな衝撃はないんだけど、じんわりとしみる曲

いつ聞いても思うんですが、Defyingの時はUnlimitedだった歌詞がI’m limitedに変わってるところでもう涙腺崩壊

その後もずっと歌詞が最高です(オタクの域)

I’ve heard it said

That people come into our lives for a reason

Bringing something we must learn

And we are led

To those who help us most to grow

人生観、運命論、もうその通りとしかいえない

最後の2人のコーラスとかもう、どうしたらこんな名曲が生まれるんだろう

きれいな歌詞が重なるんです、作った人天才


…その他、ミュージカルにない新曲も入ってます!


ちなみにパート2は、ボックとネッサの存在感が光ったなと思います

個人的にこの2人は本当に可哀想な役回りです

報われない恋をして、嫉妬心や憎悪や執着心に駆られて酷い言動に出てしまう

人間の汚い部分を象徴してる存在かもしれません

ブリキの木こりは怖くてですね…私にはフランケンシュタイン感がありました


ブリキ男といえば、集団心理の風刺も強い

そもそもオズの魔法使い自身がでっち上げの存在なので、この要素はそこら中に散見されるんだけど

噂や煽動的なプロパガンダに煽られて魔女討伐に突き動かされるシーンとか(美女と野獣のクライマックスとも重なる)

戦争、紛争の比喩でもあるんでしょうか

今見てるもの、信じてるものは本当に真実なのか?

というポイント

まあそんなこと言っちゃうと、グリンダの姿などは

SNSなどの映え文化の揶揄にもなるのかもしれません(作品の中では結局ちゃんと魔法が使えないし)

そもそもエルファバが緑の皮膚で揶揄われたり、動物を虐待するオズの政策は各種差別のアナロジーでしょうね


さてもうひとつちなみに、モフモフ好きにも嬉しい作品です

ダルシーベアがとてもやさしそうなのですが、他の動物たちも可愛いです

Exodusのシーンは難民問題などへの風刺とも読めるなかなか重い場面ですが

私はかわいいモフモフたちに心を奪われておりました笑

脱獄のシーンでは、ハシビロコウがマダムモリブルに詰め寄る場面がツボです

臆病なライオンが本当に情けない顔をしていたので、勇敢さを取り戻した姿は見てみたい


あとはWicked語が散りばめられてるのも楽しい

Cubnap(kidnapならぬ)とWait for a clock-tickが可愛すぎてクスッとしました

きっと他にも沢山あるんだろうな


ということで、大変素敵な映画でした

もっと細かいところ掘り下げて行ったらさらにいろんな発見がありそうなので

しばらくSNSで情報漁ろうと思います


この間の和食ごはんで出てきた茶碗蒸し?が

とてもWicked色だったので載せておきます🌸



4月になりました

心機一転、毎日を楽しんでいきましょう