第8回 3章② 諭吉先生曰く「こんな人間にはなるなトップ3」 | 日本人のための近現代社会

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動画解説

ようつべ https://www.youtube.com/watch?v=JkdZ5LWa1H4&t=17s

ニコニコ https://www.nicovideo.jp/watch/sm37101303

 前回の動画で解説したように個人間で人権が尊重されるように、権利というのは国家間においても当然平等だと言えます。ただ、前々回解説したように人権というのは尊重すべきものではあるんだけど、いじめであったりブラック企業であったりという風に侵害してくる奴らというのは普通にいるので、与えられるだけではなくて国民自身が努力して守っていかなくてはいけないものなんだという事をしましたね。これは国家間においても同じです。ここまでOKですよね。という事で今回の動画では諭吉先生曰く、「こんな人は絶対人生うまくいかないよという人トップ3」を発表していきます。

 で、前回解説したように「国民の質は国家の質」なのでこんな国民ばかりになってしまったら当然国家としても独立を守っていくことはできませんよという話ですね。

 

 では発表します。1つめ、「指示待ち人間」です。要は自分の頭でちゃんと考えてますか?という事です。具体的な例を出します。桶狭間の戦いの今川軍と大東亜戦争での日本軍の違いです。

 桶狭間の戦いは超有名なので知ってる人の方が多いと思うんですけど、織田信長と今川義元の戦いで、圧倒的に数で勝る今川義元と普通に戦っても勝てないと判断した信長は奇襲攻撃をかけて今川義元の首をとることで勝利をおさめます。ここで注目すべきは織田軍ではなくて今川軍です。この時の今川軍は数では勝ってるわけですから、義元が奇襲で殺された後でも信長軍とちゃんと戦ってればたぶん負けてないんですよ。ところが「義元様がやられたー」となって総崩れになってみんな逃げちゃったんですよ。

 これに対して、大東亜戦争における日本軍というのはミッドウェーで負けて以降、はっきり言ってどこの戦場でもほぼ負け続きで、戦力でみても誰が見たって勝ち目ないだろっていう戦いばっかりなんですよ。ところが日本軍というのは今川軍と違って国を捨てて逃げだすような人はほとんどいませんでした。それどころか敗戦が確定した後も現地に残って東アジアが独立できるように現地の人と一緒に戦っています。すごい立派ですよね。

 このような違いはいったいどこから生まれてくるのか。最初に答え言っちゃってるんで分かると思うんですが、これこそが指示待ち人間か自分で考える事のできる人間かの違いです。つまり、当時の今川軍は指示待ち人間ばっかりで、トップの指示を出す人間が殺されてしまったらみんなどうしていいかわかんないからとりあえず逃げちゃったという話なんですね。これに対して日本軍はというと「アジア諸国が独立してみんなで繁栄する」という国家理念を実現するために、「自分には何ができるかな?」っていうのをちゃんと考えて行動していたという事です。ここまでガッテンいただけたでしょうか。

 では2つ目いきます、「僕もそう思います」こればっかり言ってる人です。ちゃんと自分の考えを持っていて本当の意味で同じような意見を持っているから「僕もそう思います」であれば全然いいんですよ。ここで否定しているのは本当は自分の考えなんて何も無くって、上の人とか尊敬している人の意見に対して何も考えずに「僕もそう思います」って言っちゃってるパターンです。

 諭吉先生は次のように仰っています。「自立した意思の無い者は必ず人に依存し、人に依存するものは捨てられはしないかと恐れ、人を恐れるものは人に媚びていくものである。常に人を恐れ媚びる者は、だんだんとこれに慣れていき、面の皮は厚くなり恥ずべきことをしても恥じず、言うべきことがあっても何も言わず、人を見ればただ服従するだけになっていく。なれとは恐ろしいもので一度慣れてしまうと簡単には直らない」

どうですか、心当たりありませんか。日本人は結構こういう人多いと思います。やべぇ当てはまると思った人、今からでも遅くないんで自分の考えをちゃんと持ちましょう。

 

 最後、3つ目です。「他人や組織の権威を利用する人」です。ちょっとわかりにくいので具体例を出します。世間話をするなかで仕事の話をすることがあったとします。そんな場面で「俺の会社ではこんなすごい商品だしてめっちゃ儲かってるんだよスゲーだろ」みたいな事言う人、結構いますよね。これ、ツッコミどころしかありません。まず一番に突っ込みたいのは俺の会社っていうけど、社長とか大株主とかなら分かるけど、あんたそこのタダの社員だよね、お前の会社じゃないからって話です。次に突っ込むとするなら、調子がいいのは分かったと。じゃああなたはその商品開発にどんな貢献をしたの?って話ですね。仮に自分と関係ない部署で開発された商品が大ヒットして儲かってるっていう話だったらこの人の能力って何の関係もないじゃないですか。これは単に自分の属している会社という組織の権威を利用して自分をすごいやつだと思わせたいというだけの話なんですよ。「あの有名人実は俺の友達なんだ」みたいな事をよく言う人ってのもこれと同じですね。

 これだけならただの見栄っ張りなんでまだいいんですけど、酷い人になるとその権威を利用して自分勝手な金儲けを始めてしまいます。一番分かりやすいのはパチンコ議員ですね。誰が見たってギャンブルであり違法行為なはずなのに、国会議員という権威、肩書を利用してパチンコ業界に名前貸しをすることでパチンコを取り締まりから守り、見返りとしてお金をもらってるわけですから。国民の力で駆逐しなければなりません。

 という事で今回は諭吉先生の仰る「こんな人間にはなるな」トップ3ということで紹介していきました。その3つとは「指示待ち人間」「自分の考えのない人間」「他人や組織の力を利用することばかり考える人間」です。これら3つに共通する特徴としては精神の自立ができていないという事です。3章の最後で諭吉先生は次のように述べています。

 簡単に言うと、まずは自分が自立し、余裕があれば身の回りの人が自立できるように助けてあげよう。親や教師は子供に自立の大切さを教え、自立した国民で協力して国を守っていかなくてはならない。わが子を心配して自分の近くに縛り付け過保護にするのではなく、時には放り出して苦楽を共にする事もとても大事だという事ですね。

 

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