113回 教科書に載らない日本の偉業 ~大東亜会議~ | 日本人のための近現代社会

日本人のための近現代社会

主に日本近現代史を日本人の立場から分かりやすく解説した動画をあげています。日記は投資について書いていきます。

https://www.youtube.com/user/so96079607
http://www.nicovideo.jp/mylist/45694866

にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村

 先週、先々週と更新をさぼってしまい申し訳ありませんでした。甲作戦の攻略自体は3日で終わったんですが、その後の「出ないなら出るまで掘ろうホトトギス」が難航しまして更新できませんでした。

 さて、今回は大東亜戦争における日本の偉業その2という事で、「大東亜会議」について話をしていこうと思います。大東亜会議って言われても、学校の授業で習ったよという人はほぼいないと思いますし、日本での知名度は限りなく低いです。しかし、この会議って実は世界史的に見ても超重要な会議なんです。

 

 前回の動画で解説したように1943年の10月に長年白人達から支配されていた東南アジアに独立国家が誕生しました(ビルマとフィリピン)。そこで11月にはアジアの指導者を集めての初めての首脳会議が開かれる事になります。これが大東亜会議です。

ですから参加しているのは当然有色人種だけです。

 近代以降、有色人種は奴隷として白人に使われているのが当たり前の世界でしたからこの会議が行えたってだけでもホントにすごい事なんです。近代以降有色人種のみで行われた首脳会議ってのはこれが初めてですからね。そういう意味でも世界史的に重要な出来事なんです。植民地にされてる間は首脳会談なんてできるわけがありませんから当たり前と言えば当たり前なんですけどね。

 

 さて、大東亜会議の中身に入っていきましょう。重要な事は主に2つです。 1つ目は参加7カ国による大東亜共同宣言の採択です。

 内容をザックリ説明すると、

「世界の民族が独立し、お互いに助け合って発展していくためには世界平和の確立が根本である。しかし、米英は自国の繁栄のために有色人種を武力で押さえつけ、特に東アジアに対して侵略と搾取を行い奴隷にしようとしている。その結果が東アジアの安定そのものを覆すものとなっている。そこで、我々東アジアの国々は手を取り合って大東亜戦争を戦い抜くことで白人支配から解放し、その自存自衛を全うするために次の綱領に基づいて大東亜を建設し、世界平和に寄与するものとする。」

 という前文のもと次の5つの綱領からなる宣言を出しています。

1、東アジアは協力して安定を確保し道義に基づく共存共栄の秩序を作ります。

2、東アジアはお互いの独立を尊重し、助け合いながら東アジア諸国の友好を確かなものにします。

3、東アジアはお互いに伝統を尊重し、諸民族の創造性を伸ばし、それぞれの文化を高めあいます。

4、東アジアは互いに連携して経済発展に努め、東アジア全体で繁栄できるようにします。5、東アジアは世界各国と交流を深め、人種差別を撤廃し、互いに文化交流を行い、資源解放をして世界の発展に貢献します。

 

 この宣言は日本語で出されたんですが、日本人というよりは参加した外国がこの宣言に大喜びしたんだそうです。余談ですが、大東亜共同宣言に対抗する形で12月に英米は「カイロ宣言」をだし、これを基にポツダム宣言が作られる事になっていきます。ちなみにカイロ宣言っていうのは「日本は軍国主義侵略国家であり、野蛮な日本に英米は鉄槌を下す」というようなものですね。

←日本を含めた有色人種の反応

 当然このカイロ宣言には有色人種はほとんどノーリアクションでスルーしています。有色人種がどう思っていたのかはリアクションの差からも明らかですよね。

 

 ちなみにこのカイロ宣言って有色人種からすれば「このバカ何言ってんの?」ってレベルなんですけど、実は白人側から見たら正論なんですよ。どういうことか。

 白人達は植民地の奴隷的支配によって大して働かなくても優雅な暮らしができるという状態が500年近く続いていたわけです。そこに日本が現れて、白人達の植民地を次々と潰してあろうことか独立させて行ってしまうと。そうなると白人達は自分たちも働かないとまともな暮らしがができなくなってくるじゃないですか。ですから白人達の眼に日本は生活基盤や財産を破壊する野蛮人に見えたでしょうね。

 2つ目は参加した各国が対等の立場で物を言える会議だったという事です。共同宣言にも随所に対等の関係性が打ち出されていますし、会談自体も和やかな雰囲気で行われたものの、決して日本の計画通りに全てが進んだというわけでもありません。大東亜共同宣言への修正提案が却下されたタイの代表が会議への批判を行うなど緊張感も伴っていました

 植民地と宗主国とか、日本の操り人形みたいな関係性だったとしたら日本の批判なんてできないですよね。そういう意味でも近代始まって以降初めての有色人種による対等な首脳会談だったと言えるわけです。こんなにすごい事をやってのけたのに日本の教科書にはなぜか載っていない。ホントに意味が分かりませんね。

 

次回はインパール作戦について解説していきます。読者登録及び動画のチャンネル登録・お気に入り登録をよろしくお願いします。

ニコマイリス http://www.nicovideo.jp/mylist/45694866
ようつべ  https://www.youtube.com/user/so96079607
twitter     https://twitter.com/kitatyu79
facebook    https://www.facebook.com/profile.php?id=100006968115051
更新予定  http://ameblo.jp/kitatyu79/entry-12208288398.html