芝生と言っても今回は牛の放牧地の話です。

かなり以前ですが、北海道旭川市の山の中にある斉藤牧場を訪問したことがあります。


実は私が芝生を好きになる理由として、斉藤牧場に大きな影響を受けています。


「牛が拓く牧場」として知られる斉藤牧場の放牧地は一度見たら忘れられないほどの広大で見事な草地が広がっています。



斉藤牧場のホームページより

総面積130ha(東京ドームの約28個分)にも及ぶ斉藤牧場の草地はその多くが放牧利用されています。

放牧地の草を管理しているのは人ではなく牛達です。

芝刈り(草を採食)、施肥(糞尿)、更新(ひずめによる根の切断)等をすべて牛達にまかせ、まるでよく刈り込まれた密度の高い芝生の様相です。

開拓当初から放牧地に種を撒き、後は牛を放すだけでひずめが土へめり込むことにより覆土されて発芽する、「蹄耕法」と呼ばれる方式を行っています。
草種は当初7種類を混播したとのことですが、ケンタッキーブルーグラスとシロクローバーが主体となっていました。
斉藤牧場のホームページより

草地はその多くがトラクタ等の作業機械が入れない急傾斜地で岩や木も多く、そのような中で見事な草が育っている様は、自然と調和し、ダイナミックな自然を感じとることができ、感動すら覚えました。


斉藤牧場は 乳製品の販売もしており、自由に見学ができるようです。

ぜひ旭川近郊に行く機会があれば立ち寄ってみてください。草地の綺麗な春か秋がお勧めかもです。

 

 https://www.saitou-bokujo.org/