こんにちは北千住静脈瘤クリニックです。
急に片足が赤く腫れて痛い!
といって来院された患者さまです。
これはびっくりされたでしょう
急に足がパンパンに赤く腫れてきた!
痛くてしかたない!!
といった訴えがあるとき、まず一番疑わなければならない病気があります。
皆様、テレビでもよくみかけるかもしれませんが、、、
DVT 深部静脈血栓症!です。
できてしまった血栓が全身のあちこちの血管に詰まり、いろいろな症状をひきおこします。
肺塞栓症や脳梗塞といった生命にかかわる病気をひきおこす可能性があるんです
エコノミークラス症候群、といった名前で紹介されることがありますね。
DVTを疑ったら、まず、血栓がないかエコーで検査をし、血液検査でも凝固系の異常がないか調べます。
幸い、今回の患者様は、DVTではないことがわかり、かわりに、血液検査では強い炎症がありました。
つまり、、、
静脈瘤と蜂窩織炎
のダブルパンチだったことがわかりました。
※蜂窩織炎とは、皮膚や皮下の組織、脂肪組織に細菌感染などの炎症がおこり、まわりの組織が赤く腫れ、熱を持ったようになる病気です。
治療は基本的に抗生剤の投与、抗菌剤入りの外用、患部の洗浄など炎症のコントロールが中心になります。
膿を持っている場合は切開排膿をして膿を出す治療をすることもあります。
さっそく、右足の静脈瘤の手術を行い、蜂窩織炎の治療を行っています。
蜂窩織炎の治療は抗生剤内服と抗菌剤の外用を行っています。
そうして、治療開始から約2週間経過、、、
かなり炎症が軽快しました!
もともと、数年前から足のむくみ、だるさ、夜中に足がつることなどはあり、静脈瘤はあったようです。
今回、蜂窩織炎になり、びっくりされたでしょうが、、、はやめに来院していただけましたから、すぐに感染はコントロールできましたね!
まだ皮膚の潰瘍や腫れはありますので外用治療は行っていきます
静脈瘤には血栓性静脈炎など、いろいろな病気が合併しやすいのです!
ブログやホームページをご覧のかた、足がむくむ、腫れた、だるい、、、といった症状があるかた、はやめに検査をしておきましょう!