おはようございます。
北千住静脈瘤クリニックです。
当院は下肢静脈瘤の治療を行うクリニックですが、院長が形成外科学会認定専門医のため、皮膚皮下腫瘍の摘出も行っています。
今回は指にできた腫瘍の摘出経過になります。
右環指に徐々に増大する腫瘍ができています。
一見ガングリオンを想定しますが、内部は充実性の腫瘍でした。
痛みはない腫瘍なので、小さなうちは邪魔ではなかったでしょうが、ここまでサイズが増大しますと、なにかの作業をするときにひっかかったり、当たったりして気になります
痛
しかも、爪をつくる組織、爪母も圧排しますから、爪のかたちも変形してきます
このあと術後写真がでてきます。苦手な方は飛ばしてください
日帰り手術で、こちらの腫瘍を摘出しました。
術後2週間で抜糸になります。
爪を圧排しながら周囲にひろがっていたため爪床や爪を一部摘出しています。
病理検査では巨細胞腫でした。
術後2 約2か月経過しました。
現時点では腫瘍の再発は認められません。
爪は幅が狭くなってはいますが、ひろい範囲で爪を圧排していた腫瘍なので、爪の変形は多少残すでしょう。
新しい爪がすこしずつ伸びて生えてくるのをまちましょう
指の周りにできやすい腫瘍、といえば、ガングリオンですが、その次に、この巨細胞腫(腱鞘巨細胞腫)が多いのです
巨細胞腫は主に手指に発生し、その割合はなんと85パーセントとも!
ついで足趾です。
特徴は、痛みがない、手指や足趾に発生する、押すと硬めな腫瘍!!
サイズが増大すると、指のうごきに制限がでてきたり、違和感を感じたり、爪が変形したり、邪魔になってきた、、、など、症状がでてきます。
原因は不明といわれています。
手指や足の腱鞘、関節、滑液包など、滑膜から発生する良性腫瘍です。
指のできものも是非、気軽にご相談ください!
ほかにも指のまわりや爪の下にできる腫瘍はいくつかありますので、次回の記事に掲載しますね
本日8月25日より9月1日まで夏季休業となります。
9月2日より診療再開です
【皮膚腫瘍切除術 注意事項】
傷跡、瘢痕拘縮、赤み、腫瘍の再発、麻酔のアレルギーなどの可能性があります。
病理検査結果によってはお支払いする金額が変わる可能性があります