屍を踏み越えてでも人は生きようとするのだから | 。

思いのままに。

直接会って話をしよう、とLINEをしたけれど

既読無視。


思えば、26歳の時。

当時の嫁家族と俺の家族との両家顔合わせの時に

俺の親父が言ったことがずっと心の中で引っかかっては、いた。

「この子は自分の力でなんでもやっていった子で、東京に行ったときには、死んだものとして考えていました。こうして立派に育ってくれて、本当に嬉しいです」


言って良いことと悪いことってあるよなぁ

くらいにしか思ってなかったし

死んだものとして考えられていたということよりも

両家顔合わせを真っ当に遂行する事が

大人としての責任だと思って気に留めることもなかった。


この既読無視…


…なるほど。良いように扱われてただけなんだ。

俺の子供を可愛がることで、俺の父親であることを認識して、俺の父親であることに安心していたんだろう。

他の子供達は全員、疎遠になっているから。

俺だけだから。まともに話してくれる人が。

その俺から、直接会って母の妹と籍を入れたことについてしっかりと話そう、と言われた…。

確かに、見て見ぬ振りをしたいよな。

父親であることに安心していたかったよな。

不都合なものには蓋をして。

死んだものとして、自分の中で都合のいい家族像を思い描ければいいんだもんな。


OK


それでいいよ。

俺も俺で、親父を「死んだもの」として処理するよ。

屍を踏み越えてでも生きるよ。

守るべき人がいるからね。

タフにならなきゃね。