高齢者のことばかりだが、ここはシニアライフのことを主に書くブログなのだ。それが誰かのためになればいい。わたしは、新聞や雑誌、ネットなどでどうもそういうシニアの健康については、すぐに目がゆき、メモる癖がついた。よしんば、いつかブログネタにしたいと、スマホのメモ帖はびっしりと書かれている。

 その中に、オーラルフレイルのことがあった。年とともに咀嚼できず、食べること、飲み込むことができなくなると、それは生活に支障を生ずる。それを普段から、鍛える話なのだ。何かの本にそのことが書かれていて、オーラルフレイルとは、歯の数が60歳過ぎて自分の歯が19本以上にしたいとか、噛む力も維持したい、口の渇きがないように、滑舌も低下しないようにという、口腔の健康維持を訴えている。

 年寄りは入る出るが大事で、食べることは生きることなのだ。うちの102歳のおふくろは、昨日も電話が来ていたが、給食はあまり食べられないけど、できるだけ食べているよと、頑張るといつも言う。寝たきりに等しいが、生きることに頑張るといういつもの言葉は、もう、そう力まないと生きていられないほどなのだ。まずは食べることだと、妹がせっせと運んでくれる食事の副食を食べているようだ。施設のメニューは揚げ物もあるし、パスタにカレーもある。普通のご飯はもう食べられないので、お粥にしてもらっている。それはわたしと一緒に暮らしていたときから、お粥専用の炊飯器をもらったので、それで、おふくろのために炊いていた。いのちのスープというのがあり、それを本で読んで、いろんな野菜を煮込んで、柔らかくした栄養のあるスープを作って食べさせた。親父が生きていたときも、具沢山で、いいよと言っていた。

 死んだ祖父も、ちょぼちょぼと小皿に盛ったおかずを「つとめて食べた」と、綺麗に食べてそれがいつもの口癖だった。

 

 年寄りは食べられないものは与えないで、親父も誤飲の肺炎で死んだから、喉の通りがいい、柔らかいものばかり食べさせると、それはそれでよくないようなのだ。口の中、歯も舌も喉も甘やかせたらいけない。そういうふうになってしまう。誰だったか、長寿の医者の本を読んだら、わざと、その三点だけでなく胃まで鍛えるためにも固いものを食べさせるのだと、噛むこと、咀嚼する力、飲み込む力もトレーニングしないと、できなくなると実践していた。。

 わたしもそれを読んですぐ実行する人で単純。豆は体にいいというので、ピーナッツはいつもだが、いかり豆も好きで買ってきて齧っている。アーモンドは安いと買う。がりがりと食べている。いま入れている部分入れ歯は歯の隙間がないので、挟まることがなく、痛くない。接着するものを使わないで、ばりばりと食べられる。それはそれでトレーニングと思ってやっている。前のブログでも書いたが、ガムもまた復活して、いつもバッグに入れて、食事の後に歯磨きのつもりでキシリトール入りで糖分のないガムを齧っている。グミもいいとか、それも続けたことがある。

 玄米食にしたのはもう何十年も前からで、息子たちが小さいちときからうちは玄米に麦飯だった。それはよく噛まないといけない。五十回とは言うが、そこまで数えないでも白米よりは噛むだろう。老人だからと、流動食に近い、柔らかいものばかりではそのうち病人食になってしまう。

 

 太極拳では、先生はいろんなことをわれわれに教える。舌をぐるりと動かして、口を横や縦に大きく広げたりと、あいうえおと言わせたり、舌も鍛える運動をみんなとする。かかと落としも毎度10回はして、骨粗しょう症予防もしている。そっと大事にして、過保護がよくない。振動を与え、揉んで、刺激も与えと、動かして百歳まで生きようと、高齢者ばかりが集まる。ヘルパーさんの世話にならず、家族の負担にならず、自分の手でなんでも食べられる老後にしないと、と、口の中まで運動なのだ。老人って本当に忙しい。これではとても死んではいられない。