イギリスだったか、子供たちがSNSで犯罪に巻き込まれたり、様々な事件があり、また誹謗中傷、いじめなどで、自殺もあるのだろう、それはどこでもあることだが、それで議会で、児童の使用を制限したらどうだと、法案が出された。SNSはあれば便利だが、何事も悪いやつらが利用する。それで汚染され、危険なコミュニケーションツールになってくる。悪の温床になり、子供らだけではないが、見せたくないと親は思う。世界的に、それはこれから規制の対象になり、法律で禁止されたりしてくるのだろう。

 

 うちの四歳児の孫も、四歳とは思えない口ぶりで、都市伝説の話をしている。わたしも信じないが、そういうのは好きだが、孫は信じる。世界は滅ぶんだって、2025年には、なくなるらしいよと、そんな予言なんかも四歳で言うか。

 洗脳もされるだろう。孫娘たちも、ネットからの受け売りで、それが間違った情報か、偏見かの区別がつかないで、そのまま信じる。噂もそれで広がり、みんなが話しているからと、フェイクがそのままほんとうのことのように囁かれる。

 わたしもYouTubeなんかはよく見ているが、半分はいかさまだ。速報と書かれて、プーチンが暗殺、習近平逃亡、急死とか、そんなのがあったら、テレビで報道しているだろう。なんでも見てほしいから、過激なタイトルで、誘いこむ。そのためには嘘でもなんでもいいと、なりふり構わない。よくあるのが「完全終了」という言葉。全然終わっていないのに、さも隣国は終わったという書き方。秋篠宮家を誹謗中傷するのもいる。皇室を攻撃するのは左翼でもなく、右翼でもなく、思想的背景なんかない輩なのだ。ジャパンは素晴らしいと、気持ちが悪いくらい自画自賛。恥ずかしくならないのか。そういう動画サイトばかりで、吐き気がする。ロシアと中国、韓国を叩く動画は、きっとそういう憂さ晴らしのネタにされて、他人の不幸は蜜の味(シャーデンフロイデ)なのだろう。あな嬉し隣の蔵が売れてゆくと古川柳にもあるが、昔からあることで、不満の蓄積をそういうスカットさせる話で盛り上がる。自分たちの足元に火がついているのも知らずとは、火の粉はいつか降りかかってくる。

 可愛い顔した女の子たちが、脱ぎたがる。それで見てくれる人がいれば金にはなるのだろうが、自分の下着姿から裸を見せて、顔まで露出して、親が見たらなんと思うか。一度、そういう動画を見たら、この人はこんな動画に興味があるのと自動的に次々に紹介してくれる。わたしのスマホのYouTubeはエロいものばかり。身内が見たら、なんとスケベなじじいだと思われる。

 そのうち、医学的なのだろうが、性器がすっかりと露出している動画まで出てくる。いいのか、こんなのが公開されていてと、これは子供たちが見たらまずいだろう。いや、性教育にはいいのかなと、そう思ったりするが、もう、なんでもありありの世界で、ネットは恐ろしい、野放し状態なのだ。それをチェックして管理しているのか、それとももう限界を越えて、摘発もできないくらい氾濫しているのか。

 

 テレビも低俗になり、ニュースと天気予報しか見ないが、普段は消している。息子たちも見ないので、テレビはいらないなと、NHKの受信料を払わないために、テレビを持っていってもらおうかと話していた。息子たちはアマプラばかり見ている。その契約をしている。家族全員で好きな番組がiPhoneで視聴できる。わたしも見られるらしいが、いまだに見たことがない。アマゾンプライムは番組や動画、映画、音楽、その他なんでも好きに見放題で、月額は安いというが、そのためにテレビは見なくなる。みんな各自が寝転がってそればかり見ているのはどこの家庭もそうだろう。

 本はいよいよ読まれない。息子には自己啓発が足りないから、本を読めと言っているが、それはYouTubeなどのネットで情報を得ていると言うから、まあ活字媒体でなくてもいいのか。

 危険なポップアップ広告のように、ウイルスに感染したのでクリーニングしてくれとか、激安価格で呼び込む絶対に怪しい広告、儲け話の投資などから、誘い文句と出会い系のマッチングアプリなど、もう、ネットの世界は危ないものばかり。ショッピングもうちの孫娘たちが引っかからないかと心配だ。オークションサイトにも詐欺が入り込んでいる。いまのところ、わたしはショッピングでは引っかかったことがないが、息子たちが心配だ。儲け話には乗るな、女には気をつけろと息子には忠告している。そういう親父は大丈夫? おれは金がないから、引っかからないし、色気も嫌いだからな、次々に友達申請してくる女の子のAIで造られた顔の気持ちが悪いこと。

昨日もまた変なのが来た。いつものLINEやフェイスブックのお友達申請なのだが、可愛い子ではなく、おばあちゃんの顔なので、承認した。すると、長々と何度もSMSからメールが来る。自分はオーストラリアで暮らしている日本人で78才です。癌で後二週間の命と宣告されて、夫は何年か前に亡くなり、ひとりで病院にいます。慰めてください。夫の遺産が9億あって、それを恵まれない人に差し上げるお手伝いをしてくれませんか。あなたはいい人らしいので、任せられます。と、前にも似たメールが来た。内容は同じで、前はカナダのおばあちゃんで、何億という財産整理の話と、中身は同じ。どうしてそういうストーリーで毎度来るのか。人を騙すにはもう少し信憑性のある内容にしなくては。二週間の命と医者は言うか。金額ももう少し考えたらどうなのか。と詐欺のやり方が幼稚だと笑う。だけど、何万人にも同じメールを出して、そのうち一人でも引っかかればいいのだろう。そういう危ない騙しのメールばかりで嫌になる。相手にしないで即刻、金の話が出たらブロックした。

 それでも玉石混交ではなく、何が善で何が悪はの区別がつかなくなって、みんな巧妙だ。罠ばかりで、見ていて危うくなる。そのうち子供らに被害が広がったら、政府も本格的に規制に乗り出すだろうか。あまりにも腐敗してくると、SNS全面閉鎖となるかもしれない。みんな詐欺に見えてきて信用がならない。