孫に風邪を移されてとこのブログで前に書いたが、どうもそれだけではなさそうだ。去年はコロナでマスクばかりしていて、うがいから手洗いと風邪も移されないくらい厳重であったせいか、いつもの咳と痰と鼻水の症状はなかったが、毎年12月になると、わたしにはその症状が出てくる。毎年の日記とブログを確認しても書いてあった。それもこの10数年そうなのだ。寒暖差アレルギーかなと思ったりする。ラーメンの熱いのを食べたら、鼻水が出てくる。そのためラーメン屋のカウンターにはティッシュボックスがよく置いてある。それが寒暖差アレルギーと同じと思う。と、ネットで調べたら、血管運動性鼻炎というアレルギーではなく、自律神経の乱れによるものとあった。季節が急激に寒くなり、外と室内の気温差もあって、出たり入ったらりしていると、鼻水がずるずる。ティッシュは切らせない。自転車で走っていても、鼻水が垂れてきて、マンガのまことちゃんのように、長く垂れてくる。地面に着く前に吸い込むと、ヨーヨーのように垂れたり吸い取ったりと遊んでいる暇はない。

 それがまた12月に入ってから、出てきて、くしゃみ鼻水、咳と痰で、辛いので、毎月行く内科で医者に相談したら、咳止めと痰を出す薬と鼻水の薬と三種を処方してくれたが、医者は、この薬が効かなかったら、耳鼻咽喉科を受診するように、後鼻漏や副鼻腔炎の可能性があるからと専門医を勧めた。内科ではそこまでは調べない。

 四日分の咳止めの薬などを飲んでも効かない。やはり餅は餅屋で耳鼻は耳鼻科だなと、前にも何度か青森にいたときはかかったが、そのときも薬をもらったら、一発で治った。医者にすぐに行ったらよかったが、毎年の持病みたいなもので、ひと月は続くか、そのうち治っている。12月病みたいなものだった。

 それでも龍角散を買ってきて飲んだり、鼻うがいの容器と解かす薬みたいなのも通販で買って毎日続けていても治らない。塩の入った薬剤をお湯で溶かして、鼻穴に入れてやると、片方の鼻から出る。それはツンとしみないのだ。頭の先までツンと来るのが嫌なので、みんな怖がる。それはツンとしないので、一日二回はしていた。それと別で、鼻水が出ない薬を市販で買って鼻穴に噴出してやる。喉飴もあれこれと買ってしゃぶっていた。そんな無駄な努力をしないで、耳鼻咽喉科に行ったらいいのだ。

 たまたま、平塚駅前のマンションの仕事場に近いところに耳鼻咽喉科があった。いつも通勤でその前を通るのだ。ネットで確認したら、ものすごく混むので、人数制限をされてもらっていると書かれていた。確かに耳鼻科はどこも混む。特に、この冬は多くなる。覚悟して、本をどっさりと持って行った。待合室に16人が開院と同時に入ったら、すでに待っていた。それでも1時間くらいで順番が来る。やることは判っていた。細いスコープを鼻穴の奥に挿入する。痛くもないが気持ちは悪い。それでモニターに自分の鼻の奥の奥までカラーで見える。医者は蓄膿症にもなっていますね、中は汚いと言う。レントゲンも撮る。青森では耳鼻科で同じようにスコープで見て、先生は綺麗ですねと褒めてくれた。鼻の奥が綺麗と言われても別に嬉しくもない。汚いとくさされても腹も立たない。ともかく、原因が判って、薬も処方してくれた。鼻の洗浄もする。口呼吸で機械で薬の吸引もする。もう10何年ぶりか。上京してきてからは耳鼻科なんか行ったことがない。

 うちの家系は鼻が悪い。おふくろも姉も蓄膿症で鼻の手術をした。先日も臭いにおいがするとおふくろは騒いで電話で言っていたが、蓄膿症が復活したかと。おふくろは何十年も青森の耳鼻科に通院していた。持病としては長い。その遺伝なのか。

 ここひと月近く、咳が止まらず、洟がずるずると後ろから気管に垂れてきて、それで咳込むのだが、夜中も咳で眠れず、隣で寝ている息子まで不眠のとばっちりを受けた。それが、耳鼻科の薬を飲んだら、一発で咳と痰と鼻水が止まる。なんだ、やはり最初から耳鼻科に行けばよかったのだ。なんだか遠回りして損をしたような。しかも市販の薬は効かないで3千円くらい取られたが、医者の薬は年末年始の休みの分と十日分で三種類がたったの680円だ。二割負担だから、売薬よりは医者に行ったほうがいい。しかも、行った日が今年最後で、正月明けまで医院は休み。ぎりぎり飛び込みで、今年最後の受診でセーフだった。

 昔から、餅は餅屋と決まっている。内科に行っても治らないものは治らない。専門医に診てもらわないと。自己判断が一番よくない。