私がEL&Pを聴き始めたのは中学1年の頃。

友人の家で初めて触れたアルバムが TRILOGY だった。

 

当時はカセットに録音して、何度繰り返し聴いたことか。

あれから40年以上経った今でも、

CDを手にすると 若い頃の記憶が静かに蘇ってくる。

 

そんな折、数年前にYouTubeで偶然出会ったのが、 

Jad & Den とクレジットされた映像。

中心人物はピアニストの Thierry Eliez。ジャズピアニストなのだろう、

そして相当なキース・エマーソンの敬愛者でもあるはずだ。

 

彼の演奏は、原曲への深い理解と愛情が滲み出ていて、

クラシカルな構成を保ちながら、

ジャズの柔らかさと室内楽の静けさを絶妙に織り込んでいる。

 

そして何より心を奪われたのが、 女性ボーカル Ceilin Poggi の存在。

歌い方も佇まいもチャーミングで、 声の透明感と品のあるリリカルな歌唱が、

あの難曲「Trilogy」を“歌として成立させてしまう”ほどの説得力を持っている。

 

比較的、最近の姿と思われる映像も見つけたので、 併せて紹介したい。

時を経ても変わらない、静かで自然体の美しさがそこにある。

 

それにしても、

最近はYouTubeの音声をPCM設定にして オーディオで再生するのが心地いい。 

映像と音が重なり、まるで生演奏を目の前で聴いているような感覚になる。 

昔カセットで聴いていた頃とはまったく違うけれど、 

音楽が心に触れる瞬間は、今も変わらない。