最初に“憧れのメーカーの一本”を手にしたのは、フェンダーのビンストだった。
そのストラトこそが、私にとって初めての“本物のメーカー品”だった。
しかし、その一本は思わぬ形で手元を離れることになった。
地震のとき、オーディオのスピーカー(当時はオンキョー)が倒れ込み、
ストラトのボディに大きな傷がついてしまったのだ。
その後、機材を買い替える際に下取りへ出すことになり、
最初の一本は静かに私の手から離れていった。
そうした経緯もあり、 “憧れのメーカー、2本目の”エレキとして選んだのが、
この Les Paul Standard だった。
前号では FENDER USA Eric Clapton Stratocaster の思い出を綴ったが、 レスポールは、私が次に手にした“本格的な一本”だった。
当時はクラプトンのほか、LED ZEPPELIN のコピーにも夢中で、
このギターはまさに必需品だった。
しかし、残念ながら今は手元に残っていない。
理由はただひとつ——私の手には馴染まなかった のである。
ネックはゴロンと太く、 ハイフレットはどうにも押さえにくい。
日本人の私の手には、少しオーバーサイズだった。
この一本を手放したことで、 “自分の手に馴染むギター探し” が、
気づけば始まっていた。
今思えば、ここがギター人生の分岐点だったのかもしれない。
今は、もう値段が吊り上がっているので、
なんて馬鹿なことをしたのかと後悔ばかりが残っている。
そして、あの重量感と、ネックを包んだときの確かな感触だけは、
今でも左手に記憶として残っている。
FENDER USA Eric Clapton Stratocaster 思い出の一本はこちら。

