以前、戒壇の大御本尊を示す文証をあげたが、お会式において第五世日行上人の申状にもあることに気づいた。
「末法今上行菩薩出世法華会上之砌虚空会時
自釈尊親承多宝塔中付嘱法華本門肝要妙法蓮華経五字
並本門大曼荼羅與戒壇今時可弘時剋也
所謂日蓮聖人是也」
ざっと訳すと、
「末法の今は、上行菩薩出世して、法華経の会座である虚空会の時、
釈尊より多宝塔の中で、直接付嘱を受け承る法華経本門の肝要の
妙法蓮華経の五字並びに本門の大曼荼羅と戒壇の三大秘法を弘める時です。
弘める人は日蓮大聖人です」
ここに「本門の大曼荼羅と戒壇」とある。
こちらも傍証として上げることが出来よう。
つまり、日蓮大聖人、日興上人(日目上人)、日道上人、日行上人の五代にわたって、戒壇の大御本尊の文証があると出来る。