金正恩委員長は第一回米朝会談で、トランプ大統領は妥協的な表現を容認した。
金正恩委員長はトランプくみ安しと思ったのだろう。
元々政治家でなく、官僚を信用していないトランプ大統領は、独自の基準で判断する。表現にはこだわらない。まして、カードを持っているのは米国だ。
金正恩委員長は、官僚を交えずに、トランプ大統領とサシで話せば何とかなると思ったのだろう。
成功体験が、失敗に導くパターンだ。
トランプ大統領は、気に入らなければ席を立てばよいとはじめから思っていた、と私は思っていた。「非核化は急がない」との発言があった時、少し安心した。
会談を欲しているのは北朝鮮だ。米国は締め上げればよいだけだ。
米国には北朝鮮に核がある方が安定するとの意見がある。しかし、核があれば、日本からのお金は出にくいし、核拡散の危険が増大する。小型化に成功するば、当然米国もターゲットになる。
金正恩委員長は、ロシア疑惑で大変なトランプ大統領は妥協すると考えていたのだろうか。
しかし、ロシア疑惑はないとコーエン元弁護士は証言している。つまり、何も出ていない。TVはトランプ大統領が、ヒラリーのスキャンダルを事前に知っていた等、騒ぐが、それがどうしたの世界だ。
また、トランプ大統領のコアな支持者は、女性スキャンダルは気にしない。
これを大はしゃぎをしている日本の評論家がいたが、自分の基準でトランプ氏を評価しない方がよいように思う。
金正恩委員長もこの大はしゃぎにのせられて、あまい判断をしたのだろう。
文在寅大統領の支持率回復計画は失敗に終わったようだ。