大いなる期待。 | gogo!320che⇒サンフレッチェ

大いなる期待。

もうサッカーのことを紐解くのはやめておいたほうがいいのかなと思ってしまってました。

負けているのでいいところはない、当然敗戦の理由を紐解くことになり「批判」と言われる。

しかし、そういえば選手個々にはいいところもある。だけど、それがチームに反映されていない。

さっき、中野さんのレビューを読んで、それはわかってきたのです。

本当に走れども走れどもなのです。ミシャの時も動かないと走らないと、とは言われましたが走るのは、ポジションに着くため、相手を抑えるため、味方のフォローをするためと、走ることに理由と目的地(ポジション)が明確になっていて、まずは、形を維持するために自分たちがずれていないかを確認しながら動く、ということでした。

森保さんも同じく、いかに崩れないかというところ、ヨンソンさんは壊れかけていたチームをはた目からも

はっきりわかるくらい「形」として崩れないように「動く」ことを要求してきました。

現在は、その先のメンバーの思考、ポジショニングの意識がヨーロッパのチャンピオンクラスのチームの選手が実行するようなことを要求されていると思います。

動くこととポジションを取ることと、崩れたとしても、修正できること、そのすべてを年齢経験関係なく

ピッチの上で意思疎通し連動させるような取り組みをさせてるのでは?と想像します。

確かにサンフレッチェの若手は技術的に高いですが、思考の部分においてヨーロッパの上位クラスの思考力があるかと言われればそれは、ないと思うのです。

そういう超一流の選手であれば、そのポジションを理解し的確にそこに行き、出てきたパスをピンポイントで合わせてシュートできるだろうね、切り替えが始まった時からその構想は始まっているのですが、彼らでは一つのプレイに対して何テンポも遅れるので最後フィニッシャーに至った段階では相手DFはそろっているしFWはどうやってはがそうか四苦八苦してるし、とで、欧州サッカーで見るようなサイドから入ってきたボールに3人くらいのシューターが入ってきてポイントコンビからシュート、ないし、ほかの2人が釣ってからCFがピンポイントで合わせてシュートというはなかなか見られるものでは、ありません。

 

チーム全体、前の選手がそういう「速くて、ポイントで、合わせた華麗なゴールシーン」を要求されているので結果、終盤は放り込んでだれか何とか合わせろということになってしまうのではと感じています。

 

まあ、そういうシーンの多いサッカーは楽しいのかもしれません。

監督も周りの人も信じてやまないのかもしれません。

が、世界のサッカーを見ていてもそんなにアグレッシブでもないというか、彼らと私たち日本人の身体能力の違いというものから、当然、やるサッカーは変わってくるはずなのです。

その昔、オシムさんが「日本人に合ったサッカーを」と言ったのはそのことで、そこに日本人ができる程度の欧州テイストを加えることで、世界に通用するジャパンサッカーを作り出そうとしてくれていたのです。

 

日本人は瞬発力が世界基準においてもトップクラス。

白人でもブラジル人でも、ばねのある黒人でも、一瞬で置き去りにする能力を持っています。

しかし、白人にはやわらかい筋肉と手足の長さ、可動域の広い関節などを駆使する能力、黒人にはバネのある動きに無理やり身体を動かすことのできる筋力、その二つを掛け合わせたような総合的な能力を持つ南米人など、アジア人との瞬発力を上回る格闘系のスポーツに対する適合性のある能力を持っています。

 

そういう人たちがやるサッカーの上の人種の数パーセントを集めてできるかどうか、レアルだのバルサが絶頂期にみせるような試合のすごくいいワンシーンを90分走りに走らせてやろうとしていると思うのです。

だから、できないし、いくらがんばっても勝てない。

合わない靴を履いてマラソンをしているようなものです。

 

モリシがボールを奪った、パスを出した、東君が、走ったけどトラップできない、ハイネルさんがインターセプトしたサイドに流して、さあ、クロスを・・・しかし、サイドに流すのがハーフあたりで何人かでやりとりしてたら、もうあいてDFが下がって来てた・・・

CFは囲まれている、シュートができないのはわかっているから「リスク管理」のためにバックは上がれないしボランチも次の攻撃のために・・・

一人は、前向き、ひとりは、リスク管理とトラジションに構える、でも、それに連動した位置に選手がいない、ボールを追ってしまう相手にとられる、その時の自分たちのポジションがどうなっているのか、見たことがあるのかないのかわかりませんが、相手はプロなのでドリブルのコースもパスのコースも見えているようです。

 

どこのチームも形を作りますから、しっかりとこちらの穴をついて、ゴールまでボールと人を運びます。

あせったGKが飛び出したらシュート。

 

やられたことの反対をしてみる相手のどこがよかったから自分たちは、勝てなかったのか。と思うと考えていたのですが、もしかすると自分たちはこんなに走って相手を上回っているのに、相手の動きより上回っているのになぜ勝てないのか?なんて思ってるのでは?とも考えられます。

そうでなければ、4年も形のないサッカー、前年と違うサッカーをやって、チームの形がないことがいいことだ、というサッカーをやっている意味がわからないのです。

 

日本人のことは意外と日本人には、わからないのかもしれません。

さらなる可能性というものを見出そうとして、破綻してしまうのかもしれません。

監督は仕事でサッカーを指導すべきですが、どうも自分の夢を叶えたいと思われているのかもしれませんね。

そして、それが私たちの夢でもあると。

 

うーん。私は違うんですね。

今のメンバーの能力に合わせたサッカーをしてほしいんです。

今のメンバーの魅力を引き出すサッカーを。

それは、監督の夢や強化部長の趣味に合う選手、そしてサッカーではないと思うのです。

どうも現体制で思うのは、サンフレッチェは自分たちのしていることが絶対的に受け入れられることだ、という自信をもっているように受け取られます。

それの90%が自己満足であってもそう考えること、まずは自分たちが「楽しい」と思えばお客さんも楽しいと思う、という感覚なのかなと。

 

そこの趣味が合わなかったときは悲劇ですよね・・・ということではないかと思いました・・・