新フォーメーション。 | gogo!320che⇒サンフレッチェ

新フォーメーション。

2トップ、ワンボランチは、やはり相当な運動量が必要でした。
前が動いて仕掛ければ、当然ロストも増えるのは当たり前で、そこを前より少ない枚数で守るのだから
守備は、的確に、球際では、絶対に負けられないとなるわけです。
これには、前線の選手も参加しますから、見た目ぐっちゃぐちゃにみえて、家人など、こんな帰るところのない
サッカーなんて、いつまでも続くもんじゃないと嘆いておりましたが、たぶん、このほうがあいてにとっては、わかりづらく、
羽中田さんが最初、「ワンボランチにしていたら、その脇を通してチュカに渡ればカウンターが…」と言われていたのは、
たぶん、広島がフォーメーションを変えてもいつも通りポジションは、崩さずにやってくるだろうと思ったからでは、ないかと思いました。

甲府がブロックを作ってくれてなかったら、この2トップは、成り立たなかったかもしれません。
甲府守備陣を括りつけておくこと、そこで球際に勝つこと、それが広島の前線に課せられた任務であったのではと思います。
そうすることで、チュカは、孤立しますから、まるちゃんの脇なんて空いていても関係ないわけです。

結果、寿人さんがおとりになり、ウタのスーパーフリックからしばさんのゴール。
絵に書いたようにみんながつられてくれて、1点目が決まりました。

そこからは、運動量の勝負でした。
昨日、サッカーしてた美容師さんが教えてくれたのですが、毎試合でてくる、走行距離データ、あれって、どうなんかな?とおもってたんですが
もしも、平均1人10㌔のチームと11㌔のチームがあるとして、フィールドトータルで100㌔と110㌔になる。
1人1㌔多く走ることで、平均値10㌔のチームに対しもう1人10㌔走る選手を生み出していることにり、フィールドプレイヤーは、擬似的11人となる
と、教えてくれたのです。

なんか、ぴんと来てなかった、走行距離の話なんですが、当然、走りの質が良くないとただの無駄走りなので意味が無いのですが
しっかりとフォーメーションが作れ、カバーが出来ていれば、この走行距離どおり、1人選手を相手より上回れることになるそうです。

考えてみたら、試合を見ていて、どうも相手よりうちが少ない気がするとか、今日は、セカンドボールがよく取れてる
というのは、偶然ではなくて、運動量が多いと人の目につくボールのところに必ず人がいるから、人数が多く見えるという
ことなんだなと思いました。
当然、そこでは、スペースも必要なんですけどね。

後半、甲府がやり方を変えてきたのは、当たり前だと思いました。
チュカを孤立させては、いつまでたってもゴールを狙えませんから。
全体が押し上げ、クリスチアーノが個人技と運動量を生かしてチュカにボールを回そうとするわけです。
そうなると、こちらも前に張ってばかりでは、守備と間が空いてしまい、それこそ丸ちゃんの脇を攻撃スペースに与えてしまう。

それに気づいたからこその、フォーメーションチェンジだったと思います。
監督としてもポイチのほうが一枚上手で、選手もこちらのほうがレベルが高かったから、こういう試合ができたのだとおもいます。

しかし、甲府のやっていたことも間違いではありません。
後半のサッカーをもっとレベルアップでき、運動量、球際をもっと厳しくいくことができれば、勝ち点を積めるチームになると思いました。
特に守備陣が振られてしまうところをしっかりと詰めていけば、クリスチアーノが抜けても降格するチームには、ならないと思いました。
それだけ、甲府の後半は、広島にとって脅威であったと思いました。

こちらが勝てたのは、前半がうまくはまって、しばさんがフリーになれたこと、あとは、2人の個人技。
チームもそうですが、選手がレベルアップしてくれたお陰でもあるのですね。






ウタさん、昨日は、チームのために守備もすごかったのですが、パスも、より厳しく出していました。
前に人数をかけることで、ウタさんの要求に応えられたかな?と、思いました。
チーム全員がウタさんの能力を引き出そう、ついていこうとしていると感じました。

ウタさんありきでは、また来年度こまってしまうかもしないんですが、それで、チームや個人がレベルの高いサッカーを
知ることができているとおもうので、ここをあきらめないというのは、素晴らしいことだと思いました。

たいていのチームが諦めたりすると、思ってたんだけどね、これは、サンフレッチェの選手、スタッフの勝利だと思いました。

そして、ここにキャプテンが帰ってくるとどうなるのか。
キャプテン、しっかりサッカーを頭の中で熟成させててくださいね。
あなた、あってのサンフレッチェですから。


そんな、未来も見えた、小瀬の夜でした。