ジャンヌ⑥ 立ち稽古はじまる | 北村太一のブログ

ジャンヌ⑥ 立ち稽古はじまる

立ち稽古…ミュージカルを具現化していく作業で、もっとも多くの人間が立ち会う作業ではないか。
今回は振り付け師が居ない。
ステージングプランナーもいない。
つまりは演出サイドがほぼすべての進行を握る。
だからヒントではなく自分の要求とか今正解と思ってることを具体的に、出来る限り詳細に伝えたい。
なかなかそれがうまくいかない。狙い通りにはならない。

今回救われるのは、それを待つ俳優が、比較的不用意な状態で稽古場にあること。
手探りから始まるから
経験が浅すぎるから
演出の意図を汲みたいから
なめてるだけ
理由は其々だが、それが、いまは作用してる。

仕込んできてないから、柔軟に受け入れやすいのかもしれない。

ただし、ダンスが無い、踊らない、と捉えて肉体を放任しては大間違い。
むしろ、決められていない動作にこそその人間が歩んだ歴史と日常がつまびらかに表れるのだ。
これからはそのフォローを徹底したい。