桧原蕎麦通信(刈り入れ) | ★カメラのキタムラ公式ブログ★

桧原蕎麦通信(刈り入れ)

2回目の更新です。


田口さんのコラム、ご覧くださいませ♪


予報では3日は可成り冷え込むと言う。

朝が早いのでヒートテックの下着を着込んで寝たところ何か寝苦しいのである。

其れもその筈、素材の性質で体感温度が上がっているのであるが、脱ぐのも面倒だ。

我慢したが寝苦しく脱ぐことになったのです。しかし、寝床も暖まりうつらうつらで気持ちが悪い。携帯の目覚ましが鳴る。何時もは高いびきの5時30分。

愚妻は勝手にお出かけあれと高いびきであった。


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南郷地区のローランド蕎麦畑は、倒壊防止のロープの甲斐もなく見事に倒れている。


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下川乗地区のハイランド蕎麦畑の一部に倒壊が見られる。


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近寄れば完全倒壊には至らずロープに寄りかかっている。

本来は、畝に各自が取り付き刈っていくのですがロープを外すことが出来ません。

端の畝からロープを外し、大事に刈り入れをすることにしました。

ミツバチ大量死の影響でしょうか?実付きが良くありません。

一握り程に刈り取っては稲藁で縛ります。

小生、刈り取りに専念しておりましたら縛り役が右親指が傷ついたと助けを求めてきました。稲藁で縛るのも作法が在りまして慣れないと難しいのです。

先ず、右手に稲藁を3本程持ちまして左手に蕎麦束を持ちます。

そして、Uの字の底部を中心にくるりと巻いて右手で藁の両端を押さえます。

両端を押さえたまま左手を外し、蕎麦束を回しますと藁が締まるのです。

このまま手を離しますとバラケテ仕舞います。基部を押さえたまま藁の両端を輪の中に潜らせれば一丁上がりです。そうなのです。潜らすときに親指で押し込みますから指を痛めてしまうのです。縛り方を知りましたのも「ダシュ村」のお陰です。


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刈り取りが終わりました畑では地元の方の応援で、はざかけを組み立てていきます。


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全ての束を掛け終わりました。

中腰のままの刈り入れは大変でした。

刈り取り作業中に明日は体が痛くなりますかね?と聞く方がおりました。

加齢により傷みが出るのに差が出るとチャチャが入ります。

小生、翌日は仕事。職場で階段を上り下りする際に心地よい傷みがありました。

心地よいとは危ない世界に入り込んだのでしょうか?普段使わない眠りについておりました筋肉の感謝の傷みとも思うのですが。。。。


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桧原村の聖護院蕪も見事に育っておりました。


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辛味大根のからいね赤と言う品種です。今年の出来は素晴らしい。

摺り下ろしますと赤紫の色が綺麗です。本日参加致しました方々へのささやかなお土産となりました。


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地元の方の差し入れの芋煮で昼食。冷えた弁当に暖かい芋煮は何よりのご馳走だ。

心細かなお心遣いに感謝致しますと共にご馳走様でした。


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11月3日の日の入りは16:44分。桧原の山並みの彼方は僅かに残りし残光の明るさであろうか。あたかも両翼を広げた黒き冷気が数馬の湯を包み込むように下りてくる。


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湯で温もった体を包む冷たさ。車内の温度計は4°Cを指していた。都会の真冬の外気だ。

間もなく檜原村では水道の水抜きが日課になる季節を迎える。


日本橋店 田口 由明