こんにちわ。北見尚之です。

大手ファミリーレストランの「ガスト」が、アルコール類やサイドメニューなど30品目を値下げしました。
特にインパクトが大きいのは、直径約24センチの「たっぷりマヨコーンピザ」が700円から500円へ値下げをしています。
昨今の物価高などによる値上げラッシュが続く中で、値下げに踏み切るのはガストは勝算はあるのでしょうか。


実施したメニュー改定は、「たっぷりマヨコーンピザ」(700円→500円)や、「チーズINハンバーグ」(800円→750円)の他に、
「アサヒスーパードライ(ジョッキ)」(550円→500円)や、「角ハイボール」(350円→300円)などアルコールメニューも含まれています。

また、全27品目の「小さなおかず」について、新メニューを導入したり、既存メニューを値下げしたりしています。
新メニューには、「ちょいピザ マルゲリータ」(350円)や、「チャーシュー&煮卵」(400円)があり、
「山盛りポテトフライ」は450円から400円に値下げになります。
これらの小さなおかずは、利用客の「ちょっと食べたい」「いろいろな料理と組み合わせたい」という要望に応えるものだそうです。

今回にメニュー改定で、がっつりメニューが新たに投入されました。
「富士山大盛りミートソース」(950円)は、生パスタ2人前を富士山のように高く盛り付けたメニューで、
「ガストブラックカレー本気盛り」(1200円)は、黒くて濃厚スパイシーなルーに、
チーズINハンバーグ、から揚げなどの人気メニューをのせライスの大盛&特盛を無料としている。

今回値下げしたメニューについて、一部ライスの量が減っているものもあるが、基本的に量や質に変更はなく、
純粋な値下げをすることで、コスパの良さをアピールしています。

小皿メニューの拡充については、自分にとってちょうどよい量を組み合わせられることで「選びやすい」というコスパを感じてもらうのが目的で、
1人での利用だけでなく、ファミリーやグループでシェアするなど、あらゆるシーンでの利用を狙っています。

これらの狙いについては、ガストが発表した決算説明会資料にも記されており、
売り上げ成長に向けた戦略として、「厳選した駅前出店」「自社カニバリ解消」などとともに、「コスパニーズへの対応」を掲げています。

現在、外食チェーンに限らず、幅広い業界で値上げラッシュが続いている中でこうした状況で値下げをすると、
売上や利益に悪影響が出そうだが勝算はあるのでしょうか。

今回のメニュー改定はアルコールやサイドメニューが中心になっており、複数の皿を組み合わせて食べることで、単価や売り上げに貢献するようになっているという。
物価高騰の状況下でもファミリーやグループでの利用など、シェアや組み合わせをしながら外食を楽しんでもらいたいなど、
30品目を値下げした背景には、こうした戦略あるが今回の大幅なメニュー改定により、ガストは本当に売り上げを伸ばせるのか気になるところです。

北見尚之