こんにちわ。北見尚之です。

よくテレビや新聞などでドラマの視聴率について触れることが多々あります。
例えば、今月から始まった新テレビドラマ「〇〇〇〇」の第〇話が放送され視聴率が〇.〇%で前回より〇ポイント低下し早くも2けたを割ってしまった。。。など

最近のテレビの視聴率低迷をテーマにした記事ではこんな書き出しなどをよく目にします。特にネット記事の場合は放送から数日以内と素早く記事されることが多いです。
視聴率とは一般にはリアルタイムでの世帯視聴率を指し、録画などによる視聴は対象外となります。ただ実際にはまず録画して時間に余裕があるときに見ている人も多いはず。

視聴率にはいくつかの分類があり、視聴の調査を手掛けるビデオリサーチでは「リアルタイム視聴率」と「タイムシフト視聴率(7日間以内の再生による視聴)」を合算して重複分を引いたものを「総合視聴率」と定義しています。
つまり、週1回放送の番組を録画利用者などを含む次回放送までに見た人の割合が総合視聴率になります。
この視聴率と総合視聴率を比べると、バラエティやアニメ、ドラマなどはタイムシフト視聴率が伸び、「視聴率」と「総合視聴率」の差が大きくなります。

例えば、リアルタイム視聴率だけ見ると五輪開会式が30.1%であるのに対し、TBS系列日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士-」の最終回は21.0%と大きく下回ります。
ただし、タイムシフト視聴率で五輪開会式が1%以下で99.9最終回は13.1%と大きな差があり、99.9の最終回は、総合視聴率で五輪開会式を押さえ、2018年1月クールで第2位となりました。

おそらくは結果をその場で知りたいスポーツ番組などはリアルタイムで見て、じっくり見たい番組は、録画などを使って後で見るという視聴スタイルが浸透しているのでしょう。
しかし、視聴率(リアルタイム視聴率)が低迷という記事で取り上げられるのは、たいていバラエティやドラマです。

記事として取り上げるメディアは早く記事を出したいなどの考えがあってかもしれないが、結果が悪く見えるデータを元に「この番組は不評だ」と主張する内容となってしまいます。

例えば、リアルタイム視聴率が一桁で一部メディアは「打ち切り?」などと報じたりしています。ところが、タイムシフト視聴率ランキングでは、第十位台に入り総合視聴率は「視聴率」の約2倍に跳ね上がることもあります。
タイムシフト視聴率が登場したのは最近のことで、2016年から関東地区から調査がスタートし2018年には関西と名古屋地区にも導入される予定です。
ビデオリサーチではこの取り組みについて視聴者の実態を明確に捉えたデータを提供することに狙いがあると説明しています。

視聴率は、統計学に基づいて算出されたデータの1つです。あくまでも統計学の客観的なデータであるという前提で正しく理解して極端な取り上げ方のメディアなどの踊らされないようにしたいものですね。

北見尚之