今は亡きイタリアの靴メーカーBONORAのプレーントゥ・オックスフォードです。

BONORAといえば、カカトに縫い目のないシームレスヒールが有名であり、その技術はジョンロブのフィリップ2のシームレスヒールに継承されているといわれています。

 

 

この靴はハンドソーンウェルト製法により作成されています。

それ故、コバにはウェルトとアウトソールが出し縫いされています。

しかし、写真の通り、その出し縫いも靴の前半部分で終了しています。

 

 

靴の裏側を見ると、出し縫いのない部分に木釘がたくさん打ち込んであります。

おそらく中底とアウトソールを木釘で固定しているのかと思いますが、今ではとても珍しい手法ではないでしょうか?

記憶が定かではありませんが、リカルドベステッティの靴でも木釘が使われていたような気がします。