レアな特殊皮革を除けば、靴に使われる革の最高峰はワニ革かと思います。
ワニ革といっても、クロコダイル・アリゲーター・カイマンなど様々な種類があり、使用される部位により、竹符(竹斑)部分や丸符(丸斑)部分などに分かれます(丸符は玉符(玉斑)と呼ばれることもあります。)。
四角い符が整然と並んでいるのが竹符で、玉(丸)状の符が入り乱れて並んでいるのが丸符です。
一般に、丸符より竹符のほうが高価であり、海外トップメーカーの竹符靴は目の玉が飛び出そうな価格なので、普通の人(もちろん私も含めて)購入することは不可能です。
おそらく、革のレベルにもよりますが、ジョンロブなどでは200万円をはるかに超える価格になると思います。
阪急メンズ大阪でも飾ってありますが、売れる気配さえありません。
ところで、ワニ革はその見た目から硬い革のように思われがちですが、決してそうではありません。
オーストリッチ革と同じく、丈夫でしなやかな革なので、カーフよりも早く足に馴染むような気がします。
靴は道具です。
高価だからといって飾っているだけではもったいないと思いますので、私はワニ革でも積極的に履いています。
まだまだ私自身が靴に負けていますが、その靴を履くにふさわしい人間にいつかなりたいものです。
テストーニのサドルシューズです。つま先が尖りすぎているのが嫌になってきました。
スコッチグレインのプレーントゥ/オックスフォードです。アッパーの美しい竹符が気に入っています。
カルミナのUチップです。おそらく、使用されている革はエルサルバドル産のカイマンだと思います。