vol. 431
いつもお読みいただき本当にありがとうございます
小学生5年生でもわかるように解説
セミナー講師でもある
土地家屋調査士の
牧田一秀です。
人は自分の行動が、その本人でなく他人にどうゆう影響があるか?という点を強調して伝えると関心を持ってもらいやすい……という実験結果があります。
例えば、医師や看護師にこまめな手洗いをすすめるため
貼り紙A
手の清潔さは、あなたを病気から守ります
貼り紙B
手の清潔さは、患者を病気から守ります
その結果はどうだったか……
貼り紙Aでは
手洗いの頻度、石鹸の使用量とも変化なし。
一方の貼り紙Bでは、なんと!
手洗いの頻度 +10%
石鹸の使用量 +45%の増加!
*これは、ペンシルバニア大学の心理学者アダム・グラントとデビット・ホフマンの実験によるものです。
……つまり
人は自分の行動が、その本人でなく他人にどうゆう影響があるか?という点を強調して伝わると関心を持ってもらいやすい……
ということなのです。
参考文献:図解モチベーション大百科 池田貴将編著 sanctuary books
不動産の登記に関しても、似たような傾向があると思いました。
新築した、増築した、取り壊した……など物理的な変更が生じた場合は登記義務が生じます。
しかしながら、緊急性を要しないかぎり未登記のままの物件はあちらこちらに存在しています。
けれども、何らかのきっかけで急に動こうとするのです。
終活などで相続を意識しはじめたとき……
借地上の建物を取り壊した……など
本来ならば、規定通りに登記されるのが理想ですが、他人への影響が理解できた途端にあわてて登記をされようとします。
そのまま未登記の状態で長い間放置すると、後になっていざ登記しようとしても必要書類の紛失や利害関係人が死亡した……などの状況が変化してしまい手続きが複雑化します。
他人へのデメリットという視点で考えていただければ、未登記物件も減少するかもしれませんね。
今日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。