今回は1月3日に北九州市小倉北区魚町で発生した大規模な建物火災現場。
現場から数百メートル離れた北九州市役所付近から現場方向を見ると、ビルの合間から立ち上る黒煙が見える。
火災が発生したのは小倉北区魚町1丁目の"鳥町食堂街"。
古い飲食店店舗が並ぶ場所で、火の手は瞬く間に燃え広がり火炎と黒煙が小倉の街を包んだ。
現場付近の平和通りには多数の消防車両が集結し消火活動を行っている。
そしてビルの合間には...
数十メートルの高さまで燃え上がる火炎。
付近一帯は黒煙に包まれ、火の粉が舞っていた。
平和通り交差点から勝山通りの西側を見ると、こちらにも多数の消防車両が集結している。
ビルの背後からは黒煙。
正月三が日最終日の15時過ぎに発生した火災。
JR小倉駅前が現場と言うこともあり、多数の通行人が足を止めていた。
そして店舗の関係者とみられる人物もたくさん。
北九州市消防局小倉北消防署浅野分署ポンプ車"ほくしょう316"。
現場に最先着したと見られる浅野分署隊はいち早く消火活動を開始したが、火の周りは早く既に炎上していた模様。
北九州市消防局東部方面特別高度救助隊 救助工作車"ほくしょう307"。
ハイパーレスキューも最前線で活動を行う。
現場は古い建物が密集する飲食店街で、水を通しにくいトタン屋根により消火活動は難航。
北九州市消防局本部警防課指揮車"ほくしょう20"。
緊急消防援助隊福岡県隊の指揮車である車両。
この火災の2日前の1月1日には「令和6年能登半島地震」が発生しており、全国各地から緊急消防援助隊や広域緊急援助隊が被災地へ派遣されていた。
遠い九州地区の隊にも要請がかかるかもしれない...なんて思っていた矢先に起きた大火災。
1月1日には地震、1月2日には羽田空港で航空機が衝突する事故が発生し2024年の幕開けは最悪な幕開けとなっていたが、まさか1月3日にこんなことが起こるとは。
北九州市消防局門司消防署門司西分署タンク車"ほくしょう210"。
門司区から第二出動隊としてやってきたと思われる。
今回の火災では北九州市の全ての区(門司・小倉北・小倉南・若松・八幡東・八幡西・戸畑)から消防車両が出動し活動を行った。
小倉南消防署タンク車"ほくしょう416"。
小倉南本署から出動。
北九州モノレール平和通駅から小倉駅方面を見る。
紹介した車両の他にも門司消防署指揮隊車や小倉北消防団本部指揮車などが停まっている。
今回の火災では小倉北区を管轄する東部方面指揮隊の他に、東部方面機動指揮支援隊・西部方面機動指揮支援隊・門司指揮隊の4つの指揮隊が連携して活動の指揮を執った。
交差点では交通規制を行うパト。
小倉北PS地域課"小倉北3"220系クラウン無線警ら車。
消防車両も集結すれば、警察車両も交通規制や状況の確認などで多数集結していた。
勝山通りの反対側から車両達。
何台居るのか分からないくらいの緊急車両が停車している。
2022年4月と8月にすぐ近くの旦過市場でも大規模な火災があり5000㎡以上が焼損していた。
旦過市場の火災があった為、今回の火災では通常の建物火災よりも多くの消防車両が出動し消火活動にあたった。
北九州市警察部機動警察隊 機動捜査班"北九413"カムリ捜査用覆面。
前述した旦過市場の火災の際には直近の老人ホームの入居者を安全な場所に避難させるために、警察の大型輸送車を使用しての避難も行った実績があり、警察も多くの人員を投入。
今回の火災は幸いにも負傷者は出ていない。
小雨の中消火活動が続けられているが、障害が多く思うように放水できず次々に延焼していった。
特別高度科学救助隊も活動中。
今回の現場ではその日の泊まり勤務である当務部隊に加え、非番職員も参集され現場活動を行った。
はしご車を使用しての高所からの放水も行われた。
現場の商店街周囲の耐火性ビルの屋上などからも放水が行われたが、火の手はなかなか衰えず、鎮圧に至ったのは発生から13時間後の翌日1月4日午前4時頃だった。
消火栓から現場へ送水が続けられている。
活動しているのは八幡東消防署枝光分署タンク車"ほくしょう612"、奥に見えるのは小倉北消防団第2分団ポンプ車。
消防団も多数の車両が長時間にわたって活動を行った。
こちらには小倉北消防団第1分団ポンプ車。
出動可能台数が限られている中、消防団車両も貴重な戦力となっており数カ所の消火栓から現場への送水が続けられていた。
こちらには小倉南消防署新曽根分署ポンプ車"ほくしょう412"。
第二出動隊に加えて更に多くの車両を出動させている。
賑わっている時間他のはずの商店街も封鎖されているため人通りはない。
違うとおりにも多数の車両。
戸畑消防署大谷分署ポンプ車"ほくしょう808"・小倉北消防署高規格救急車"きゅうきゅうほくしょう13"。
こちらは小倉北消防団第5分団ポンプ車。
八幡西消防署黒崎分署タンク車"ほくしょう707"。
火災の覚知から約50分後に黒崎分署から出動した黒タ707。
現場では先着隊とや交代して消火活動等を行っていた。
こちらは火災現場から緊急走行で離脱する、小倉北消防署査察車"ほくしょう325"。
消火活動を続ける消防車両へ燃料を搬送するために現場を何度も出入りしていた。
21時頃まで現場に居たが時折爆発音が聞こえ黒煙が噴出する状況が続いていた。
最後は現場で活動していたPCたち。
小倉北PS地域課"小倉北2"210系クラウン無線警ら車。
現場方向への右折車線を封鎖。
北九州市警察部機動警察隊 警ら機動取締班"北九602"210系クラウン交通パト。
所轄署だけでなく市警車両も多数が交通規制などを行っていた。
小倉北PS交通課"小倉北62"210系クラウン交通パト。
交通課も交通規制のために多数現場入り。
小倉駅前PBクリッパー小型警ら車。
交番員も交通規制や情報収集などに走り回っていた。
北九州市警察部機動警察隊 特別機動取締班"北九609"210系クラウン交通パト。
白バイ部隊が運用するパトも交通規制の支援のために現場へ。
北九州市警察部機動警察隊 警ら機動取締班"北九605"210系クラウン交通パト。
撮影直後に交通規制の区間を拡大させるために緊急走行で別の場所へ走って行った。
"小倉北81"到津PBノート小型警ら車。
こちらも交通規制要員。
小倉北PS地域課"小倉北1"210系クラウン無線警ら車。
消防局本部や消防訓練センター等からも消防隊を参集させ北九州市消防局が総力を尽くした今回の消火活動。
鎮圧に約13時間かかり、完全に鎮火が確認されたのは約42時間後の1月5日午前8時50分だった。
火元となった鳥町食堂街と隣接する魚町銀天街の計35店舗約2900㎡を焼損して鎮火となった。
現在は捜査が進められているが、火元とみられる店舗の店主が「鍋を火にかけたまま出かけていた」と話しているという。
まだまだ寒く空気が乾燥した時期は続く。
火の元・火の取り扱いには十分注意しておかなければならない。
今回の火災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
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