漁協との食事会の数日後、マリパロンから【漁協の件】という題名で100人以上在籍するガレキ反対運動の情報共有のためのメーリングリスト(現在メーリングリストというサービスはなくなった。)に投稿があった。内容は以下の通り。


注: ( )内はジンの解説と感想


(一部事実の範囲内で、内容を分かりやすく編集してます。)

マリパロンです。

私は何度も漁協に直接訪れていますが、漁協は10人の理事全員一致で明確に反対をしています。


明確な反対を漁協の理事会で決定しています。


市に電話すると担当者は「漁協は反対していない」と言います。(職員は嘘にならないことで市民を煙に巻くが、虚偽の説明は出来ない。)


しかし、新聞記事では漁協の反対で試験焼却の灰が埋め立てられないと書いてあります。(この記事はマリパロンが懇意にしていた記者が書いている。マリパロンのパートナーは○HKのディレクターだ。後にジンはこの記事を書いた記者から奇妙な取材を受けた。)

昨日訪問したときも、組合長は「漁協は金銭保証で反対していると思われるのは本意でない」と私にはっきりと言っていました。
新聞が「補償、補償」と書きたてて金銭目的だと思われたら困る、と組合長は言ってました。


組合長が100年かけて作り上げた漁場を守りたいと思う気持ちは本当だと思います。


色々情報が交錯していますが、みなさま、引き続き漁協を応援して下さい。

一週間後は、漁協の理事会があります。
それまでに、私とエスベンが10の漁港理事あてに情報文書を送りますが、皆様も今一度ファックスなどで応援お願いいたします。電話はNGです。


漁協が埋立に反対しています。反対のままでいてくれるよう、どうか引き続き応援ファックス、ハガキをお願いいたします。代表マリパロン


(このメールを読んで、なぜマリパロンが電話はNG、応援はファックスかハガキでと言っているのか、ジンは察した。一週間後の漁協の理事会で、送られてきた反対のハガキとファックスを武器に役所と補償金の金額を吊り上げる相談をするためだ。そして役所との交渉の場で、反対市民から届いたハガキとファックスを叩きつけるのだろう。)


……………………………


漁協が反対などしていないことを目の当たりにした、漁協との食事会に参加した他のメンバーから何一つ疑問の声が上がらないことが何より不気味だ。


これ以降は、疑問の声を上げる人を叩き潰す作業を反対運動のコアメンバーがやり抜く場面をジンは目の当たりにする。