小説、普通の暮らし~過去の話はここから見て下さい。

http://ameblo.jp/kitakyu-mamoru/theme-10100828412.html

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。
ーー普通の暮らしを持続させるためには、相当の努力が必要である。

……………………

何度お話会を開いても、地元北九州の自治会や町内会の関係者と繋がることが出来なかった。

真子は、どうしても放射能に汚染されたガレキの受け入れを止めたくて、お話会に参加してくれた人 全てに話しかけた。

Γガレキを受け入れに反対という署名を集めているのですが、町内会単位で集めたいのです。誰か町内会や自治会に知り合いはいませんか?」

Γそうねえ、いないことはないけど、町内会にこの署名を頼むことはちょっとできないわぁ」

Γいえ、いえ、○○さんに、署名を頼んで欲しいのではなくて、私が直接署名を頼むので、知り合いを紹介して頂きたいのです。」

Γうーん、それもちょっとねぇ‥」

という具合で、


お話会に参加した人から、たくさんの署名が集まったが、なかなか町内会や自治会と繋がることが出来なかった。

Γ本当に知り合いの知り合いでもいいんで、もしいたら(町内会や自治会関係者)紹介して下さい。」


署名だけを頼りに出来ない。

何かヒントないかな……

真子はひなん者お話会の宣伝ぐらいしか掲載しなかったフェイスブックだったが、ガレキ受け入れ反対の投稿してる人に、友達申請をしまくった。

しばらくすると、ブロガーがやってるらしいΓ放射能防御プロジェクト」の九州担当の人から友達申請が来て、Γ放射能防御プロジェクト」に入るようにアドバイスされた。

真子は言われたまま、放射能防御プロジェクトに入って情報を見たが、ガレキ受け入れを止める方法は載っていなかった。

フェイスブックだけではなく、ネット検索してみたが、元々ネットに疎いので、検索しても、ガレキ受け入れを止めるヒントらしいものは、何も引っかからなかった。


時間だけが過ぎた。

そんなある日、


支援者古川宅で開催したお話会で、真子に、話しかけてきた鈴木さんという老夫婦がいた。


この鈴木さんに、真子は後ほど


Γ本田真子さんは、お話会のカンパ金を横領しようとしてるのです!横領罪だ!」


と複数が参加しているメーリングリスト上に投稿されるのだ。

その悪夢のような出来事は、まだまだ後だけど、


出会いは古川宅、全くの偶然を装ったものだった。