く小説、普通の暮らし~過去の話はここから見て下さい。

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この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。
ーー普通の暮らしを持続させるためには、相当の努力が必要である。

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自民党以外の九州中の議員に電話してわかったのは、~というか思った通りだったのは、

放射能汚染がれきの広域処理を止めるのは
議員じゃムリってこと。


じゃあ、

どうやったら、がれき受け入れが止まる?

行政を動かすことって、どうやるの?

真子の少ない経験から考えてみた。

思い出したのは3つ。

昔、真子がまだ高校生の時。

裏山に道路が新しく出来たせいで、Γ土砂崩れした!」って、隣のオヤジが騒いだ。

そのオヤジは、一年ぐらいかけて行政と交渉して、別の場所に土地と家を新しく建て替えて貰っていた。

真子の実家も両隣のオヤジ達と一緒に騒いだが、土砂崩れした場所から5mぐらいだったので、うちの土地が土砂崩れしたンじゃないから、保証されなかった。

土砂崩れは再工事された。

……ふーん、証拠があって、当事者が直接不利益を被れば、交渉次第で何とかなるんだな…

小さな成功例を思い出した。

2つめは、

100mぐらい離れた偏屈婆さんの家が、家の前の道路を舗装するのを反対して、つい二年前まで~30年以上、工事を止めていた。

直線距離だと200mぐらいなのに、ぐるーっと回って700mぐらい大回りした道路になった。

当時は、迷惑な婆さんと思ったけど、

地権者は工事止められるんだ~って、これも止めた成功例。(微かな記憶が真子にあった。)

3つめは、

実家から2~3kmの所に、いわき市内だけでなく、県内中のゴミを燃やす焼却炉が建設されそうになった時、

あの頃は、町長自ら反対して、町内会役員が回覧板で反対署名を取っていた。

町内会をあけての反対は、

あっさり成功して、クリーンセンターの建設は白紙撤回された。これも止めた成功例。正しい反対署名の集め方だ。

この時の、回りのおばちゃん、おじちゃんたちの事がうっすら真子の記憶に残っていた。


やっぱり、

町内会あげての反対しかないのか?

何か、何か、ないか?

反対できる特別な何か。


んー。わかんない。

真子が具体的にがれき受け入れを止める方法が分かるのは、ずっと後。

暫く真子は、近所を回りながら、誰か一人でいいから、話を聞いてくれる人を探した。

そうこうしてるうちに、

お話会の活動が再開した。