小説 普通の暮らし登場人物紹介

 

いわき編から紹介します。次回は北九州編。

 

本田真子(まこ)・・・・主人公福島第一原発の爆発時いわき市に住んでいた主婦。

 

夫と二人の子どもと平凡な日常を過ごしていた。ピアノ講師歴32年。

 

2011年3月12日に福島第一原子力発電所が爆発した後、国や県、市の対応に疑問を持ち、自主避難を決意し、子どもと3人で北九州市に自主避難をする。

 

 政治に興味のない主婦であったが、いわき市と北九州市で様々な市民運動に係ることにより、既存の市民運動や最初に立ち上がった反対運動が、市民の権利を周知させないばかりか、周知させる人達が運動から排除される事を知った。

 

運動の内側から妨害されることに漠然とした疑問を持った真子だったが、後に自分自身でも、あからさまな運動の乗っ取りを体験した。


 以後、住民の権利を知らせる市民運動には必ず運動を迷走させるグループが入り込むこと、そして入り込んだグループがまともな運動を木っ端みじんに破壊する過程を伝えるお話会を開催した。

 

その活動の中で、各地で自分と同じ経験を持つ人と繋がり、情報分析した結果、市民運動の無害化(権利を知らせない運動)は同じパターン、同じ関係者が入っていることを知った。

 

 

本田慧(けい)・・・・・真子の夫。公務員。真子の自主避難に反対し、別居中。

 

本田中庸(ちゅうよう)・・・真子のこども。愛称は「ちゅう」

 

本田暖(ひなた)・・・・真子のこども。愛称は「ひな」

 

 

瀬上・・・・・ICPネットワーク(後述します)で、測定をしていた某高校教師。自身で測定した2万Bq/kgの剪定木を安全な数値と言い、ICPネットワークの掲示板上では、一部の取り巻きたちと一緒に放射線量を書き込む人たちを見張り、ガイガーカウンターで測定した放射線量の書き込みがあると、書き込んだ人の人格否定から始まり、素人が測定した測定値の書き込みはするなと一斉に罵倒した。瀬上本人は原発には賛成でもなく反対でもないと言っていたが、やっていたことは原発推進者。