今朝はカウンセラー・吉岡俊介さんのお話をご紹介します♪
私は今、カウンセラーとして男性の悩み専門のカウンセリングをしています。
2001年までは24時間企業戦士でした。
24年間務め、早期退職をしたのです。リストラでした。
翌日、うつになりました。
支えるものがなくなってしまい、ガックリと来たんです。
多くの友人は慰めてくれる人が多かったのですが、
唯一、あまり良い顔をしなかった人がいました。
妻の父親でした。
一番きついことを私は言われました。
義父は大正生まれで、戦後に工務店を立上げました。
小さな会社ですが、関取みたいな体格で、若い衆を10ぐらい雇っていました。
義父からしたら、定年まで全うせず、途中で挫折した私を見て、情けないと思ったのでしょう。
「どうするんや、お前。いつまでフラフラしとるんや!」
そんな風に責められました。
結局それから3年間、私は何もせず過ごし、ひどい言われようでした。
そんなとき、男性に特化した専門の相談窓口を作るから手伝ってほしい、と声を掛けられました。
私は義父に、「やっと自分もまともなことをやるようになった」とドヤ顔で報告に行きました。
すると、こう言われました。
「なんやお前、いくじなし相手の仕事か!しょうもなっ!」
私はこの人とは話にならないと想い、それ以来、義父と接することを極力控えました。
そんな義父との関係が180度変わる出来事が起こりました。
心筋梗塞で義父が倒れ、入院したのです。
発見が少し遅かったらアウトという状況でした。
病院にお見舞いに行くと、義父はベッドの上でしょんぼりしていました。
うつろな目で私を見ながら、小学校時代の話を始めました。
義父は母一人、子一人の家庭で育てられ、お母さんは水商売をしていたので、いつも一人でした。
そんな話を初めて聞いた私は、カウンセラーモードになりました。
「うんうん。つらかったね。悲しかったですね」
そう言いながら義父の話を聞くと、目から大粒の涙を流し始めました。
それからしばらく、涙を流しながら、80年の人生を語ってくれました。
このとき義父は、80年間我慢していた涙を全部流したんです。
そして、「男の縛り」から開放され、「男の鎧」を脱いだのです。
この日以来、義父は元気になっていきました。
そして退院後、初めて私の事務所に来ると、
カウンセリングに興味をもち、私の話にも熱心に耳を傾けてくれるようになりました。
これからの男性の生き方のキーワードは、
「肩の力を抜く」
「しなやかに生きる」です。
ぜひ肩の力を抜いて、柔らかく生きる生き方をしていってください。
みやざき中央新聞より。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます