おとぎ話の世界が大好きだった女の子は | 北風家のおやじのブログ

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cyaibu
「チャイブの花」















今朝は世界的デザイナー桂由美さんをご紹介します。



彼女はずっと、夢と現実の間に、

橋をかけて歩んできた。

81歳になった今でもなお、女性が一番輝いて、美しくなる場面を

デザイン という大好きなことを活かして、プロデュースしている。

日本のブライダルファッション界の第一人者、桂由美。

「人に言えば、笑われるかもしれない」

「どうせ叶わないから、口に出すのが恥ずかしい」

「準備ができないうちに、人にあれこれ口出しされたくない」


大切な卵を温めるように、心の中でひっそりと夢を育んでいる人がいる。

かつての桂由美もそうだった。

おとぎ話の世界が大好きだった女の子は、

戦争中の灰色の世界の中、

寝る時を一番楽しんだ。

誰にも邪魔されず、ひたすら空想の世界に浸れるからだ。

やがて、そのおとぎ話の続きが見たいと思った。

中学から大学まで、演劇一筋。

誰にも邪魔されずに、劇と言う「夢の世界」 で

生きていたいと思った。

「無から有を創りだす」演劇の、空想の、

小さな頃のおとぎ話が、現実になっていくことに面白みを感じた。



しかし、「夢」という卵は、温めているだけでは永遠に卵のまま。

彼女は大学卒業と同時に、卵の殻を破ることを決め、

パリへと留学に旅立った。

「ファッションの世界で生きていこう!」

そう心に誓って帰国した。

当時97%の婚礼は、和装だった。

ドレスに使うレースもアクセサリーも、

参考書も、「ブライダル」という言葉自体も、

日本にはなかった。

それでも自分を活かせる道はこれしかない

そう信じ続けた。

デパートにサロンをオープンさせようと、掛け合った。

「洋装は、和装より利益が減る。

私たちの足を引っ張らないでくれ」そう断られた。

雨の銀座を涙しながら歩いた。

夢と自分自身を否定された気がした。

でも、流せる限りの涙を流すと、熱い気持ちが蘇ってきた。

そして、思った。

「人を頼ろうとするから、こんな想いをする。

だったら、自分でやろう」

夢や目標へ続く道は1つだけじゃない。

1つの道が閉ざされたら、別の道を探し、

別の道がなければ、自分で道を創ればいい。

赤坂にサロンをオープンするとき、

母からビジネスの大切な原則を学んだ。

「あなたが目指しているのは、

ただの店の経営者じゃなくって、

新しい業界をゼロから創りだすことでしょ?」

大きな夢を抱いているからこそ、土台がしっかりしていなくては。

夢だけで、足固めもせず突進すれば、

本当にやりたいことができなくなる。

夢は思いきり大胆に。

お金やビジネスという土台は、

岩のように堅実に。

そんな母の教えだった。

桂由美さんはおっしゃいます。

「夢は卵のまま抱いているより、

殻を破ったほうが、はるかに輝きます。

殻を破り、夢と現実の架け橋を創るというのは、

創意工夫の連続です。

そして、創意工夫こそ、

あなたの発想を豊かにし、

困難を楽しむおおらかさと強さを

与えてくれる贈り物なのです。」

桂由美さん。

あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます